中国のJ-15艦上戦闘機がバディー空中給油の訓練、スキージャンプ空母による制約を軽減か

Record China    2019年3月22日(金) 10時50分

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中国の艦上戦闘機J-15がバディー給油と呼ばれる空中給油の訓練を行っていることが分かった。中国メディアの環球網は、空母の作戦能力を向上できる重要な意義を持つ能力の取得と解説する記事を掲載した。

中国の艦上戦闘機J-15(殲-15)が最近になり、バディー給油と呼ばれる戦闘機同士の空中給油訓練を行っていることが分かった。中国メディアの環球網は2019年3月21日付で、空母の作戦能力を向上できる重要な意義を持つ能力の取得と解説する記事を掲載した。

記事によると、これまで実施されていた空中給油は大型の輸送機や爆撃機を利用した給油機を用いる方式だった。バディー給油は、同型を含む戦闘機を利用する給油だ。一般に、バディー給油は自軍の大型給油機を飛ばすには危険な的勢力圏内での実施を想定したものとされる。

記事は専門家の説明として、バディー給油ならば緊急事態発生の場合にも相互に協力しながら帰還することができ、J-15のような艦載機についてより大きな意義を持つと紹介した。

なお、米海軍の空母はカタパルトと呼ばれる艦載機の射出装置を備えている。カタパルトの運用には高度な技術が必要で、中国の空母は今のところカタパルトを備えておらず、甲板先端を上方にそらせて発艦時に艦載機の揚力を増す「スキージャンプ」と呼ばれる方式だ。

「スキージャンプ」方式の場合、カタパルトと比べて発艦時の重量制限が厳しい。そのため、空母でJ-15を運用する場合、陸上基地から発進させる時と比べて、燃料や搭載武器が大きく制約され、性能を十分に発揮させることが難しいとされる。

そのため、空中給油の選択肢を増やすことは、J-15など中国の艦載機にとって、スキージャンプ方式の空母による制約を軽減するためにも、特に重要な技術とされる。J-15が空中給油のために搭載する給油ユニットは、ロシアが開発して給油機のIl-78やSu-27UBなどが利用するUPZ-1のシリーズのコピーとされる。(翻訳・編集/如月隼人

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