【CRI時評】中欧関係「ハイライトの時間」の扉を開く

CRI online    2019年3月19日(火) 19時45分

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 習近平国家主席は21日に、イタリア、モナコ、フランスの欧州3カ国を公式訪問する。経済貿易関係、「一帯一路」、人的交流などがこの歴訪を読み解くためのキーワードだ。 実際には、中国と欧州の関係は二国間、多国間、さらに全世界に深い影響を及ぼすのであって、いくつかのキーワードだけでカバ...

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 習近平国家主席は21日に、イタリア、モナコ、フランスの欧州3カ国を公式訪問する。経済貿易関係、「一帯一路」、人的交流などがこの歴訪を読み解くためのキーワードだ。

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 実際には、中国と欧州の関係は二国間、多国間、さらに全世界に深い影響を及ぼすのであって、いくつかのキーワードだけでカバーすることはできない。中国の王毅外交部長の言葉を借りれば、習主席のこのたびの訪欧が発するシグナルは明確だ。それは、国際情勢がいかに変化しようと、中国は欧州との関係を外交における重要かつ優先事項に位置づけていることだ。王部長は、習近平主席のこのたびの訪欧は、中国の対EU外交の「ハイライトの時間」になると予言した。

 中欧関係の「ハイライトの時間」の扉が開かれるとはまず、国家元首による外交により双方の関係の重要な戦略が引き出されるということだ。習主席は5年前に訪欧した際、中欧関係は高度な戦略的観点から扱わねばならず、中国と欧州という二大パワー、二大市場、二大文明を結合させ、共同で「平和、成長、改革、文明」という四大パートナー関係を築かねばならないと表明した。習近平主席の今回の訪欧で、最初の訪問地はイタリアだ。中国の国家元首が10年ぶりに同国を公式訪問することになる。習主席は旅立ちの前に、イタリア・ローマにある国立の全寮制学校の生徒からの手紙を受け取った。手紙には「1年あまり前、私たちは『習近平、国の政治を語る』を読みました。この本で、主席は『中国の夢』を提唱しました。私たちは、古くから今に至るまで、東洋でも西洋でも、人々は共にすばらしい生活に向っていきたいとの願いを持つと信じています」と書かれていた。習主席はすぐに、「あなたたちは新時代のマルコ・ポーロとして、中国とイタリアの文化交流の使者になってください」などと激励する返信を送った。この手紙に教師や生徒は大喜びし、さらにイタリア中で大きな共感を呼び、イタリアでは多くの若者が、イタリアと中国の文化に共通する価値観に目を向けるようになった。

 中欧関係の「ハイライトの時間」の扉が押し開けられ、中国と欧州という異なる制度を持つ国が一貫して友好協力の関係を発展させていく。欧州の国の多くは中国と歴史文化や社会制度が大きく異なり、経済貿易の分野では市場を巡る競争関係も存在する。しかし、これらは、双方が安定しつつも向上していく相互の協力を目指して前進し続けることの妨げにはならない。中仏関係を例にすれば、中国政府はレベルの高い技術技能の人材を育成するため、職業教育を今年の重大活動の一つにしている。職業教育は教育分野における両国協力の重点領域であり、100組の中仏友好都市(省、民族自治区)で技術と職業教育の協力が展開される。

 中欧関係の「ハイライトの時間」の扉が押し開けられ、中欧は世界情勢の安定化のためにも団結と相互信頼の力を発揮することになる。2019年になっても、世界情勢は依然として不確定性に満ちている。欧州は特に、一国主義、保護貿易主義、ポピュリズム、テロリズムなどの影響が重なった状況の中で、欧州議会の選挙を迎えることになる。こうした背景の中で、人々はとりわけ、大国間の外交関係の安定と前向きのエネルギーを必要としている。習主席の今年の欧州3カ国歴訪は、単に「一帯一路」の提唱やEUとアジアと欧州を相互に戦略的に結びつけるためだけでなく、全世界に持続可能な成長をもたらす新たなエネルギーを提供するためであり、欧州各国と友好交流を推進し、合作とウィンウィンの新たな新天地の扉を押し開けるものだ。(CRI論説員 関娟娟)

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