日本の現代化から学べること―中国メディア

Record China    2019年3月18日(月) 17時30分

拡大

17日、北京日報は、日本の現代化から学べることについて紹介する記事を掲載した。資料写真。

2019年3月17日、北京日報は、日本の現代化から学べることについて紹介する記事を掲載した。

記事は、清華大学の任剣涛(レン・ジエンタオ)教授の投稿文を紹介。政治学者としての観点から、日本の現代化の経験からいくつかの重要な点を学ぶことができるとしている。

その一つが「主体意識のある文明として、外国文明の選別と学習能力に優れていること」だ。古代において、日本は中国の儒学から学んだため、日本の古典文学は主に朱子学や陽明学で、「その発展レベルは非常に高い」と称賛した。さらに「現代においても中国の思想や文化の研究レベルは極めて高く、中国と比べても決して見劣りしない」としている。

また、「近代において西洋文明を取り入れた日本は、極東地域に身を置きながら、先進7カ国(G7)に属している」と記事は指摘。同時に日本には多くの伝統文化が色濃く残っていると紹介し、「日本は中華文明を学ぶだけでなく、ペリーの黒船来航前後から蘭学を学ぶことで、すでに脱亜入欧を始めていた。その後の開国で現代文明を全面的に取り入れた」と分析した。

日本から学べる第2の点として挙げたのは「伝統文化と現代文明の統合能力に優れていること」。「中国では伝統文化が滅びないと現代文明は生まれないとの見方が強いが、日本人は華麗なる転身を遂げつつも、伝統を放棄することは決してしない」と指摘した。

その上で記事は、日本は伝統的な「東洋的要素」を保ったため、日本経済の急速な台頭に大いに役立ったと分析。「終身雇用は東洋の国でのみ生じる可能性のあることで、節約の精神があるので、安全性と精度のレベルが極めて高い設計でありつつも、そのコストは非常に低い」とし、「この点、日本は東西の文明を非常にうまく融合させている」と論じた。また、日本式の管理には武士道精神や日本の伝統的な考えのほかに、かなりの程度で儒学の精神が見られるとしている。

日本から学べるもう一つの点は、「現代文明を明確に区別する能力があること」。1853年の黒船来航をきっかけに開国したことが、自身の国家主権を損なったことを認識しつつも、現代文明に対して門戸を開かなければ、日本は落ちぶれてしまうことをよく理解していたのだと分析した。(翻訳・編集/山中)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携