「日本の店は安心」のはずが…、在日中国人女性が52万円で購入したブランド時計、偽物と判明

Record China    2019年3月12日(火) 11時30分

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在日中国人の女性が日本のディスカウントストアで購入したブランド時計が偽物だったことが分かった。

在日中国人の女性が日本のディスカウントストアで購入したブランド時計が偽物だったことが分かった。

女性は2016年7月、東京上野にあるディスカウントストア「多慶屋」を訪れ、男性もののカルティエの腕時計を52万3800円で購入した。結婚3周年の夫へのプレゼントだった。それから2年余りが経った18年末、時計のベルトの取付部が脱落したため、銀座にあるカルティエ(リシュモンジャパン株式会社)に修理を依頼した。ところが、カルティエが鑑定したところ、腕時計は同社が製造したものではない模造品であることが判明した。

リシュモンジャパン株式会社は女性に送った文書の中で「模造品であるため修理は承ることができません」と説明。さらに、「法的措置を含むあらゆる手段を講じて模造品対策に取り組んでいます」とし、「本件商品の購入・取得状況の情報の提供」「本件商品の提供、同社での廃棄」の2点に協力してほしいと呼び掛けている。


本件は香港誌・亜洲週刊にも取り上げられており、女性は同誌に対して「信じられなかったし、怒りを覚えました。多慶屋はよく知られた老舗のディスカウントストアでしたので。私たちだけでなく、中国人観光客や華人もよく買い物をする店です。品質保証をうたっておきながら、公然と偽物を販売しているなんて」などと衝撃を語った。

亜洲週刊によると、2月6日に同社の社員3人が女性らと面会し、全額返金を約束したという。翌7日には竹谷宗二社長名義の文書で、「大変ご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪し、「今回の件を重く受け止め十分な確認と細心の注意を払い、再発防止に万全を期す所存でございます」とした。


本件についてレコードチャイナ編集部が3月9日に同社に問い合わせたところ、模造品を販売したという事実を認めたうえで、「お客様と合意に至っていないことなので、コメントは差し控えたい」とのことだった。

亜洲週刊の毛峰(マオ・フォン)記者は、訪日外国人客の主力である中国人観光客らが多く訪れる同店でこのような問題が起きたことは注目されるとし、「同社(多慶屋)は企業として、過去に同じことが起きていないと証明する必要がある。そして、今後についても、お客が安心して買い物できる環境をどのように保障するか、注視する必要がある」と語った。

今回の騒動について、40代の在日中国人の男性は「多くの中国人は、日本には偽物がなく、安心して買い物ができると信じています。こういう騒動があると、そうした信用に傷が付いてしまうかもしれません」と語っている。(レコードチャイナ編集部)

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