【CRI時評】中国が4兆元規模の新産業計画を始動、超高精細映像の世界がやってくる

CRI online    2019年3月3日(日) 10時50分

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 中国工業と情報化部、国家ラジオ・テレビ総局、中国中央広播電視総台(CMG/チャイナ・メディア・グループ)は2月28日、「超高精細映像産業発展行動計画(2019―2022年)」を発表した。同行動計画によれば、中国は今後4年間でチップ、モニター、通信産業、デジタル化サービスを含めた...

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 中国工業と情報化部、国家ラジオ・テレビ総局、中国中央広播電視総台(CMG/チャイナ・メディア・グループ)は2月28日、「超高精細映像産業発展行動計画(2019―2022年)」を発表した。同行動計画によれば、中国は今後4年間でチップ、モニター、通信産業、デジタル化サービスを含めた、4兆元規模の超高精細映像産業群を育む。

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 4年あまり前、世界初の4K 超高精細テレビ(UHDTV)放送が韓国で始まり、米国、欧州、日本でも次々に超高精細映像産業を発展させるプロジェクトが始まった。うち日本では、超高精細映像が早い時期に政府の「日本再興戦略」に組み入れられた。日本政府の計画では、2025年には日本における超高精細テレビ放送のカバー率を100%に到達させる。

 中国では昨年10月1日、CMGが4K超高精細テレビチャンネルを正式に開局させた。中国政府の予測では、中国の超高精細映像の全産業規模は2022年に4兆元を突破する。通信大手ファーウェイ(華為 Huawei)の徐直軍輪番董事長は2018年時点で、中国の4Kユーザーは2020年には2億世帯を超えて北米と欧州市場の合計を抜き、中国は全世界で最大の4K 超高精細映像市場になるとの予測を示した。

 政府の「超高精細映像産業発展行動計画」によれば、中国は今後4年間で超高精細イメージング、3D収音、映像顔認識、映像医学診断、コアチップなどの鍵となる技術で難関を突破し、4K/8Kのモニターを刷新させ、高精密光学レンズなどの重要な周辺機器を開発する。同時に、高精細監視制御、工業用カメラ、医療映像設備などの業界での専用システム設備の産業化も加速させる。中国は2022年には、ラジオ・テレビ、教育娯楽、安全防犯目的の監視制御、医療健康、スマート交通、工業製造の六大分野で、超高精細映像技術を広く応用する。

 超高精細映像の世界は、情報伝送の技術革命と切り離すことができない。全世界で5G技術の競争が激烈になるにともない、中国、日本、米国、韓国はそれぞれ、5G商用化のスケジュールを2020年、場合によってさらに早い2019年に設定した。このこともまた、全世界における超高精細産業チェーンと参入者の動きを加速させている。

 CMGは2月28日には、4K超高精細映像のマルチ制作に成功した。すなわち、上海広州(広東省)、深セン(同)、南京(江蘇省)、福州(福建省)、杭州(浙江省)、鷹潭(江西省)、九寨溝(四川省)の12都市から16回線経路を使い、4K超高精細映像を5Gネットワークを用いてリアルタイムで北京の総本部にある5Gメディア応用実験室に送り、さらにファーウェイの「折り畳み携帯電話」を利用して、4K番組をスクリーン投影した。このことは、世界最大のメディア集団であるCMGがすでに、5Gというニューメディアのプラットフォーム関連も含め、複数の回線を通じて4K超高精細信号を扱い、さまざまな類型の番組を制作する条件を満たしており、多くの地点からの情報を全過程にわたり扱った上で、フルスペックの4K超高精細番組を総合的に制作し発表する能力を備えたことを意味する。将来は、超高精細映像業務と5Gは協働しつつ発展し、さらに未来に向けて、8Kやバーチャル・リアリティ、さらにホログラフィー技術との融合に向け発展していくことになる。

 中国は2020年に小康社会(いくらかゆとりのある社会)を全面的に達成する計画だ。消費のレベルアップはまさに、計画達成のために意義があり、中国が経済の質の高い発展を実現させる目的にも合致する。「超高精細映像産業発展行動計画(2019―2022年)」はその実施にともない、情報技術は中国のミドルエンドとハイエンド消費を十分に引き上げ、中国の超高精細映像産業の急速な発展を全面的に促進する。計画の実施により、充実した4Kや8K技術による超高精細映像の世界が、正面を切ってやってくることになる。(CRI論説員)

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