金正恩委員長のベンツにピタリと付いて走る警備員たちはいったい何者なのか―中国メディア

Record China    2019年3月4日(月) 7時30分

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2日、中国新聞週刊は、北朝鮮の金正恩委員長を警護する警備員について解説する記事を掲載した。

2019年3月2日、中国新聞週刊は、北朝鮮金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を警護する警備員について解説する記事を掲載した。

記事は、先日ベトナムのハノイで行われた米朝首脳会談の際、金委員長の乗るベンツにピタリと付いて警護する12人の警備員が話題となっていると紹介。「黒のスーツにダーク色のネクタイをして5-5-2の隊形を組んで警護しているが、これらの警備員は単に『車について走る』だけではなく、厳格に選抜され、重要な任務を任された、金委員長の片腕のようになっている」と伝えた。

その上で、これらの警備員がどのように選抜されているかを紹介。「通常、現役の人民軍兵士の中から選ばれる。英BBCによると、最高指導者と同じくらいの身長で、視力が良く、射撃や格闘面でも一定の能力を備えていなければならず、入選者は特殊部隊同様の訓練を受け、十分な戦闘力と対処能力を身に付けなければならない」という。しかし、より重要なのは「由緒正しい家柄」だと記事は指摘。「警備員には厳格な身元調査を行い、2代前までさかのぼって審査を受ける」と伝えた。

記事によると、金委員長の車について走る警備員はごく少数で、多くの警備員は表に出ることはないという。記事は「北朝鮮人民軍の警備システムには、6つの部門があり、3つの戦闘部隊と多くの警備隊があって、総数は10万人近くになる。これには、6000人から1万人の直接指導者を警備する警備員と、運転手や技術者なども含む」と紹介した。

記事は、指導者の警備は決して楽な仕事ではないと指摘。「昨年4月に初の南北首脳会談を行った際、警備員は細心の注意を払っており、車から遠く離れても近づきすぎてもならず、常に周囲の環境を警戒し、車速に合わせて走る速度を調節する」と伝えた。そして、これらの警備員がその他の警備員と異なっていることとして、「金委員長の警護をする際、銃と実弾を携帯することを許可されていることだ。彼らは北朝鮮で唯一この資格を有している」ことを紹介した。

また、これらの警備員の身分は公表されていないものの、北朝鮮高官の中には警備員出身の人がいることから、これら警備員はエリートであり、後に出世して高い地位に就く人も少なくないという。(翻訳・編集/山中)

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