文大統領の20代からの支持率が「過去最低」に、若者が背を向ける理由は?

Record China    2019年2月22日(金) 16時40分

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22日、韓国・ニューシスによると、韓国で文在寅大統領に対する20代の支持率が過去最低を記録した。写真は文大統領。

2019年2月22日、韓国・ニューシスによると、韓国で文在寅(ムン・ジェイン)大統領に対する20代の支持率が過去最低を記録した。

世論調査専門機関「リアルメーター」が18~20日に全国の成人男女1513人を対象に行った調査によると、20代の支持率は41.5%で前週より4.3ポイント下落し、文大統領就任以来最も低い結果となった。一方、文大統領の国政管理に消極的な評価をした20代は51.1%で過去最高となった。同機関のクォン・スンジョン調査分析室長は「昨年末から20代の支持率が良くない状況が続いており、一時的な現象ではない」と説明したという。

同機関は20代の支持率が下がっている1次的な原因として、政府によるアダルトサイトなど有害サイトの遮断措置をめぐる「ネット検閲」論争や、政府が「音楽番組にアイドルなど似た容姿の人が過度な割合で出演しないように」と勧告した問題を挙げている。これについて記事は「20代は他の世代より自由主義傾向が強いため、国が社会を統制することに強い問題意識を抱いている」と説明している。

また、根本には就職や結婚など20代が直面する「劣悪な社会・経済的条件」の影響があると分析。クォン室長は「20代は社会人へのスタートを切る時期だが、失業率が上昇し難しさが増している」と話したという。進歩主義を掲げる文政権はこれまで、20~30代から強い支持を受けてきた。クォン室長は「20代は理念より個人の利害で投票する傾向が強い。雇用問題が好転する見込みがなければ、ファンダメンタルが悪化している中で来年の総選挙を迎えることになり、20代が予想に反して保守政党を選ぶ可能性もある」と指摘したという。

これに、韓国のネットユーザーからは文政権に対する厳しい声が多数上がっている。「他の世代も同じ。文大統領に期待し過ぎていた」「今となっては朴政権の方がましだった」「朴前大統領の弾劾により何の準備もなく大統領になったから、もう限界が来たんだ」「40%超えていることが不思議。周囲に彼を支持する人はいない」「この結果すら捏造(ねつぞう)では?」「生活はどんどん苦しくなっている。文大統領を支持し続ける方がおかしい」「20代は投票に参加しないと思われているけど、実際はとても関心が高い。20代に人気のない政権の未来は暗い。政府はそこをよく理解するべき」「大学の卒業式をサプライズ訪問したのはこのためだったのか」などが見られた。

一方で「私は支持する」「メディアに振り回されては駄目」「それでも自由韓国党(野党)よりはいい」との声も上がっている。(翻訳・編集/堂本

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