遼河油田、特大ウラン鉱床を発見

人民網日本語版    2019年2月21日(木) 21時40分

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中国石油遼河油田分公司は「原油・ウラン同時探査」技術を使い、内モンゴル自治区通遼地区で特大ウラン鉱床を発見した。

中国石油遼河油田分公司は「原油・ウラン同時探査」技術を使い、内モンゴル自治区通遼地区で特大ウラン鉱床を発見した。この成果は20日、中国地質学会により2018年度「10大地質探鉱成果」と評価された。専門家によると、遼河油田で松遼盆地初の特大砂岩型ウラン鉱床が見つかったことは、中国の石油会社による体系的な総合ウラン探鉱の先例となった。これは中国ウラン資源保障の強化に対して非常に重要な意義を持っている。科技日報が伝えた。

ウラン鉱床は国家戦略的資源であり、従来は原発関連企業が探査・開発を行っていた。遼河油田分公司は1990年代に内蒙古(内モンゴル)通遼地区で油ガス探査を行った際に、油ガスの放射性異常を発見した。同社は1998年に石油探鉱権以外にウラン探鉱権を申請し、中国のウラン探鉱の重責を担った。

科学者は銭家店ウラン探鉱の過程において、「原油・ウランを同時に探査し、1つの鉱床を2つにする」という革新的な発想により、従来のウラン探鉱方法を変えた。盆地の解析から着手し、地震資料を活用し構造の詳細な研究を行い、ウラン鉱床の位置を正確に特定した。発見率は90%以上にのぼった。銭家店ウラン鉱床の生産が始まった後も、遼河油田探査チームは取り組みを続けた。探査によって明らかになった埋蔵量は特大ウラン鉱床の規模に達し、かつ一連のウラン資源評価体系を構築し、さまざまな特色ある技術を形成した。

関係専門家によると、銭家店ウラン鉱床の発見は、松遼盆地ひいては中国東部地域の砂岩型ウラン鉱床探査の重大な進展だ。科学研究と探鉱を密接に結びつけ、油ガス地質・ウラン資源の研究を融合させる、学科と部門を跨ぐ研究の顕著な成功例になり、新たな探鉱方法・モデルを作った。これは松遼盆地及び周辺盆地における砂岩型ウラン鉱床の探査に対して、戦略的かつ重要な指導的意義を持っている。

銭家店のウラン鉱床発見後、遼河油田分公司と中国原子力工業集団有限公司が共同で採掘を行った。中国国内で初めて世界でも先進的な「無試薬」砂岩型ウラン鉱床の採掘方法を導入し、銭家店鉱床の開発を行った。(編集YF)

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