<サッカー>中国代表率いたリッピ氏、「選手からは責任感や誇りがまったく感じられなかった」とバッサリ―中国メディア

Record China    2019年2月19日(火) 21時40分

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サッカー中国代表の監督を退任したイタリアの名将マルチェロ・リッピ氏が中国メディアのインタビューに答え、中国人選手の問題点を指摘した。写真はリッピ監督。

サッカー中国代表の監督を退任したイタリアの名将マルチェロ・リッピ氏が中国メディアのインタビューに答え、中国人選手の問題点を指摘した。19日付で中国メディアの紅星新聞が伝えた。

リッピ氏はかつてユベントスを率いて95—96年の欧州チャンピオンズリーグを制覇したほか、06年のワールドカップ(W杯)ドイツ大会で自国イタリアを24年ぶりの優勝に導いた世界屈指の名将。12年に中国スーパーリーグの広州恒大の監督に就任すると、翌年にはAFCチャンピオンズリーグを制覇した。16年10月から中国代表を率いると、18年のW杯ロシア大会への出場こそ逃したものの、最終予選ではウズベキスタンとカタールに勝利し、半年間無敗を続けるなど躍進。先日のアジアカップではベスト8に進出した。

アジアカップでイランに0—3で惨敗した後、リッピ氏は「これまで見たことがないほど激怒した」と伝えられた。原因は、中国選手が「低レベルなミス」を3度繰り返し3失点を喫したことだ。記事は、取材を受けてもらえるまで1カ月かかったことを挙げ、「彼の怒りがどれほど大きかったかが分かる」とした。

記者はまず、問題の「ミス」についてリッピ氏に尋ねた。「イラン戦の前、あなたは繰り返しミスをなくすことを強調していましたが、結果、試合ではとんでもないミスが続きました。あなたはロッカールームでとても怒り、物を壊したそうですね。これほどまでに怒った理由は何だったのでしょうか」という問いに対し、リッピ氏は「怒った。そうだ。申し訳ない。私は確かに非常に怒っていた。イランに対して良いゲームをしようとした。多くの準備をしたし、チームは熟していた。だが、私はある問題に気付いた。中国選手の問題だ。不幸なことに、彼らは親善試合をまったく重視しない。発揮するのは恐らく20~30%くらいの実力だけ。W杯予選など、重要な試合では100%以上を発揮するのだが」と語った。

そして、「実際、私は中国を率いて戦った大きな試合は3試合しか負けていない。1試合は韓国に、残りの2試合はいずれもイランにだ。初めてイランに負けた時は、テヘランの10万人の観客がつくる異様な雰囲気があった。そして今回(アジアカップ)の負けに私は非常に怒った。3つの大きなミスがあったからだ。試合の入りは悪くなかった。私たちは積極的にボールを奪いに行った。しかし、あの3つの致命的なミスで3点を奪われた。間違いなく致命的だった。なぜああなってしまったのか、今でも説明できない。(選手に)責任感や誇りはまったく感じられなかった」と切り捨てた。

アジアカップで中国代表の平均年齢が最も高かったことについては、「W杯予選に敗退した後、ベテランの選手たちは燃え尽きたようだった。だから、コンディションとモチベーションをあげてくれと伝えた。同時に、チームの若返りも試した。しかし、数試合を通じて気付いた。中国の若い選手たちは高いレベルの試合で争う準備ができていないとね。だから、アジアカップではベテランの選手たちを呼び戻すしかなかった。彼らはよく準備していた。それは成績が証明している。私たちは5試合で3勝した。2敗した相手(韓国とイラン)はとても強かった。最後の試合はひどかったが」と語った。

さらに、中国での7年間の印象を聞かれると、「自分の仕事は素晴らしく、待遇も良かった。もっとうれしかったのは、中国や中国人との関係が良かったことだ。誇らしいのは、自分がいつも自信を持ち、周囲も私をとてもリスペクトしてくれたこと。中国のサポーターもクラブも、私をとてもリスペクトしてくれた。中国は人口が多く、世界で最も重要な国の一つ。私はここに7年も滞在した。わが家からとても遠いところでね。これも、私が中国を去る本当の理由だよ。私はここでの物語を忘れない」と述べた。

「中国(サッカー協会)側はあなたの仕事に満足していると思いますか」との問いには、「もちろん、アジアのベスト8はとても良い結果だ。みんながこの結果にとても満足している。中国はランキングでアジア5位になった。これは、4つの強豪国、イラン、日本、韓国、オーストラリアに次ぐ順位だ」「中国はすでに上に向かう道を歩んでいる。22年のW杯カタール大会で出場国が48に拡大されれば、中国はより簡単に先へ進めるだろう。出場枠拡大は難しいかもしれないが、希望は常にある。不可能なことは何もない」と答え、今後の中国については「イタリア人監督やコーチを招聘できれば、現在の技術や戦術に対する意識を活かすことができる。過去の経験を引き継ぐという意味でも、これがより現実的だろう」と語ったという。(翻訳・編集/北田

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