中国人によるワイナリーの改名はフランスのワイン文化への敬意を欠く行為なのか―中国紙

Record China    2019年2月18日(月) 15時40分

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18日、中国紙・環球時報(電子版)は、「中国人がフランスで買収したワイナリーを改名することは、フランスのワイン文化への敬意を欠く行為なのか」とする記事を掲載した。資料写真。

2019年2月18日、中国紙・環球時報(電子版)は、「中国人がフランスで買収したワイナリーを改名することは、フランスのワイン文化への敬意を欠く行為なのか」とする記事を掲載した。

記事によると、フランス2テレビは16日、「フランスのワイナリーを購入した後にその名前を変えるという中国のバイヤーの慣行は、フランスで多くの論争を引き起こしている」とし、「こうした動きについて、フランスのワイン文化に対して『失礼』にあたると考える人がいる一方で、中国の企業家のマーケティング戦略にすぎず、大騒ぎする必要はないと指摘する人もいる」と報じた。

フランス2テレビによると、300年以上の歴史を持つある老舗ワイナリーは、買収した中国人オーナーによって「ウサギ」にちなんだ名前に改名され、シンボルマークが白い壁の大邸宅から毛がふさふさしたウサギに置き換えられた。これに対し、「歴史の消失だ」「今後、ホワイトホースやゴールデンドラゴンと改名されたワイナリーが出現しないとも限らない」「何世紀にもわたるこれらのワイナリーが、中国の風俗・習慣の寄せ集めになってしまうことを残念に思う」などの声が上がっているという。

記事によると、フランスのボルドー地域は毎年約6500万本のワインを中国に輸出している。2011年以来、中国はボルドー産ワインの最大の輸入国となっている。

中国のバイヤーによる改名について、ボルドーのワイン産業協会の幹部は「ワイナリーの名前は変わってもワインの由来、職人技、そして品質は変わっていない。改名によりボルドーワインの評判が損なわれることはなく、大騒ぎする必要はない。ボルドー地域には6000以上のワイナリーがあり、そのうち中国のビジネスマンによって買収されたのは140にすぎない」と話している。

ボルドーの広告代理店の関係者も「改名されたワイナリーは主にアジア市場への輸出用であり、改名はマーケティング戦略の一環だ。ウサギやレイヨウ(羚羊)などは中国で縁起が良くポジティブな意味を持っている。消費者の好みに合わせたPRパッケージであり、驚くことではない」としているという。(翻訳・編集/柳川)

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