【CRI時評】シリア「化学兵器」騒ぎの真相暴露

CRI online    2019年2月18日(月) 10時45分

拡大

 最近になり、シリア発のあまりにも衝撃的なニュースが世界を駆け巡った。英国放送協会(BBC)のプロデューサーであるリァム・ダラティ氏が、6カ月にわたる調査により確認できたとして、シリア・ドゥーマで2018年4月に発生したとされた「化学兵器による攻撃」に関連する動画は、人為的に演出...

(1 / 3 枚)

 最近になり、シリア発のあまりにも衝撃的なニュースが世界を駆け巡った。英国放送協会(BBC)のプロデューサーであるリァム・ダラティ氏が、6カ月にわたる調査により確認できたとして、シリア・ドゥーマで2018年4月に発生したとされた「化学兵器による攻撃」に関連する動画は、人為的に演出されて撮影されたと表明したのだ。当時、この動画が知られるようになってから米・英・仏はシリアに対する空襲を実施した。最大の根拠とされたのが、この動画で示された「化学兵器による攻撃」だった。

その他の写真

 驚くべきことは、西側の主要メディアや、場合によっては西側国家の一部の政治関係者が、政治や軍事目的でこの種の物語を捏造(ねつぞう)したり、偽のニュースを流す事例が後を絶たないことだ。最も広く知られているのは2003年のイラク戦争だ。当時の米政権は、国連も認めない状況下で、虚偽の証拠を理由として、一つの主権国家に対する武力侵入を発動した。あの戦争によって、何の罪もないイラクの民間人十数万人が命を失い、米軍でも1万人近い将兵が死亡した。ところが、現在に至っても米英の政治関係者は当時の自分の過ちとうそについて、何ら責任を取っていない。

 事実は報道メディアの命だ。自ら演出した物語をニュースとして伝えて、それでも公的な信頼性があるとでも言うのだろうか。西側メディアはどうして、このような深刻な過ちを犯してしまうのか。衝突や戦争、殺人まで発生させる共犯者になってしまうのか。

 西側の主要メディアの関係者は、社会のエリートの一員である場合がある。彼らのニュースについての価値観はしばしば、西側エリート階層の世界観を反映する。虚偽のニュースを流す自由すらあるほどに、西側メディアが「裸の王様」状態である背後には、対外干渉主義という面がある。西側メディアは往々にして世界についての報道で、自らを世界の人権と自由についての標準の策定者であり維持者とみなし、相手に対して居丈高な態度を取り、多くの場合には非難と説教に終始し、平等な視点に立ち相手を尊重することは少ない。例えば、ずっと「中国脅威論」や「中国崩壊論」を叫び続けている西側のメディアがある。こんなにも長年にわたり叫び続けているが、中国がだれにとっての脅威になっているのかは一向に分からず、中国が崩壊する様子も一向に見ることができない。西側メディアの報道の自由とは実際のところ、偏見と差別視にもとづき、意図的に歪曲することで発展途上国を貶めて中傷する自由なのだ。

 今のところ、国際的報道については西側の主要メディアが主動的立場にある。西側主要メディアの論調はしばしば、国際世論の方向性に影響を与える。ロシア国防省のコナシェンコフ報道官はBBCのダラティ氏の調査結果を受け、現在は米国や欧州の多くの政治家が、同件を忘れようと努力しているに違いないと述べた。なぜなら、ミサイル攻撃に伴う刑事責任や政治上、道徳上の責任を逃れるためには、そうするしかないからだ。BBC上層部は、ダラティ氏の主張を全く相手にせず、「個人的見解」と評しただけだ。ダラティ氏の調査結果について報道した西側主要メディアは、ほとんど見当たらない。彼らはまたしても、「集団的沈黙」を選択した。

 現状を見るに、西側メディアは政府の流すうそにつき合っておとなしく共演する「あやつり人形」の役柄に慣れてしまったようだ。西側メディアが次にはどんな物語を創作するのか、見てみようではないか。(CRI論説員 許欽鐸)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携