【CRI時評】世界を旅する中国人、世界に新たな活力をもたらす

CRI online    2019年2月9日(土) 14時30分

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現地時間2月2日夜、エジプト・カイロ郊外のピラミッドが「チャイナ・レッド」にライトアップされ、中国人に向け新春を祝賀(撮影:米春沢) この数日、中国の春節(旧正月)は海外メディアが行う報道の「ホットワード」になっている。各国の指導者が新春の祝賀を発表し、世界各地の著名なランドマー...

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現地時間2月2日夜、エジプト・カイロ郊外のピラミッドが「チャイナ・レッド」にライトアップされ、中国人に向け新春を祝賀(撮影:米春沢)

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 この数日、中国の春節(旧正月)は海外メディアが行う報道の「ホットワード」になっている。各国の指導者が新春の祝賀を発表し、世界各地の著名なランドマークの建物が「チャイナ・レッド」にライトアップされた。全世界の200以上のテレビ局が、中国中央広播電視総台(CMG/チャイナ・メディア・グループ)の春節特別番組「春節聯歓晩会(春晩)」を放送したり報道したりし、米国プロバスケット「NBA」の試合会場でも春節ムードが次第に盛り上がりを見せている。春節は世界に向け、調和と団らんを願って祝う中国人の伝統文化を伝えると同時に、すでに世界第二の経済体になった国としての各国との双方向の交流の絆を示した。

 もちろん、これは中国経済の収めた成績に関わっている。2018年、中国の経済規模は初めて90兆元を突破し、1人当たりの可処分所得は2万8228元で、物価要因を除いた実質成長率は6.5%だった。幸福感、獲得感、安全感を高めた中国人がこぞって年越しの海外旅行に出かけることは、春節レジャーの一つになった。

2月6日、海南省海口市で大勢の旅客が美蘭空港から海外へ出発。

 中国の旅行関連機構の予測によれば、2019年の春節期間に海外に出る中国人は前年同期比15%増の延べ700万人となった。タイ、日本、インドネシアなどの中国周辺国は人気が最も高い行き先だ。中国の海外旅行者はかつて、とにかく買い物をしまくることを重視した。今では、これまで以上に現地の文化体験への志向が高まってる。

現地時間2月5日(旧暦1月1日)、横浜の中華街で中国式の獅子舞が披露

現地時間2月5日(旧暦1月1日)、タイの商業施設で新春ムードを盛り上げる中国風の舞踊が披露

 消費の質を向上させた中国人客を呼び寄せようと、日本の一部旅行会社は春節期間中、訪日中国人向けに日本料理、茶道、華道、相撲見物などのグルメや民俗体験のメニューを企画した。タイでは、1月末まで期限満了だった現地ビザの有効期間が4月末までに延長され、空港では中国人客のための専用通路が追加された。インドネシアでは一部の商店が中国人客向けにお年玉商品などを用意した。

 世界経済の回復が予想を下回っている大きな背景のもとで、観光業は全世界経済の成長と発展をもたらす最大動力の一つとみられる。2018年には、国連世界観光機関(UNWTO)の予測を2年前倒しする格好で、全世界の旅行者数が延べ14億人という記録が樹立された。中でも中国は、旅行者の安定的増加の面で世界に貢献している。中国人の海外旅行者数は2014年に初めて延べ1億人を突破し、さらに昨年には1億4000万人に達し、中国人旅行者は157の国と地域に足跡を残した。中国は2013年から連続5年で、世界最大の海外旅行者を送り出す国になった。

現地時間1月29日、インドネシアジャカルタの商業施設で中国風の赤い提灯が飾られる(撮影 李樹坤)

 インドネシアを昨年に訪れた中国人客は、国別で最も多く延べ200万人に接近した。アリフ・ヤフヤ同国観光相は、中国人客は旅行1回当たり1100ドル以上を出費しており、インドネシアにとって安定した外貨収入源になっていると説明した。英国のまとめによると、中国人客が2017年に英国で消費した金額は前年比35%増の9億ドル超に達した。英国政府観光庁は中国客を「世界で最も価値ある訪英外客」と位置づけている。

 中国は世界に向けて観光客を最も多く送り出す国であるだけでなく、自らが全世界で最も潜在力ある旅行市場の一つでもある。世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)による世界72都市の観光経済への影響力を評価したリポートでは、北京、上海深センが世界十大観光市場にランクインした。中国の新たな対外開放の一連の措置において観光業はサービス貿易の一部として重点分野とされており、国際協力とウィンウィンを実現する最適のプラットフォームになるはずだ。

 2019年は「中国・ラオス観光年」、「中国・ニュージーランド観光年」、さらに「中国・太平洋観光年」でもある。グローバル化の背景のもとで、世界各国を旅する中国人は異なるライフスタイルや文化モデルの交流を促しながら、相互理解を深め、互いの活力と確信をアピールする存在になるだろう。 (CRI論説員 関娟娟)

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