韓国・スペイン初の「軍用機スワップ」が白紙化の危機=韓国ネットからは懸念の声も

Record China    2019年2月8日(金) 10時30分

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7日、韓国・SBSは「スペイン・韓国初の軍用機スワップディール…沈黙の韓国国防部」との見出しで、この取引が白紙化の危機にあることを報じた。写真は韓国軍。

2019年2月7日、韓国・SBSは「スペイン・韓国初の軍用機スワップディール…沈黙の韓国国防部」との見出しで、この取引が白紙化の危機にあることを報じた。

記事によると、韓国では昨年末、スペインがエアバスの大型輸送機A400Mと韓国航空宇宙産業KAIの訓練機を交換するスワップディール(Swap Deal)を提案したことが話題になっていた。スペインがエアバスから27機導入しようとするも、国の事情から13機を使用しないことにしたためで、「スワップディールが実現すれば、韓国空軍やKAI、スペインはみんなウィンウィン(Win‐Win)だ」と評価する声が多かったという。

昨年11月12日から13日にかけて、韓国とスペインの連合国防軍需共同委員会の会議がマドリードで開かれた。ここでスペインの提案を韓国防衛事業庁が公式に受け付け、その後まもなくスペイン国防省が韓国国防部に公文書を送ったことが確認されたという。しかし、2カ月経った今も韓国側は返事をしておらず、スペイン側は「回答がないため、KAI訓練機を随意契約で導入することが難しくなっている」と話しているという。

このスワップディールの提案は実は、昨年7月の英ファーンボロー国際航空ショーで初めて行われていたという。スペイン国防省の関係者が直接、韓国防衛事業庁次長に対し「A400Mを4~6機供給し、反対にKAIがスペイン輸出を希望する訓練機を随意契約で導入する」という内容の提案をした。なお、KAIがスペインへの輸出を計画している訓練機は、基本訓練機KT‐1約30機と高等訓練機T‐50約20機。ところが防衛事業庁はスペインの提案を4カ月もの間、公にせず、昨年11月にメディアで初めて伝えられた後に大統領府と国防部に関連事実を報告したという。

韓国国防部は現在までに返事はおろか、「公文書を受け取った」という事実もスペイン側に伝えなかったことが分かっており、スペイン政府消息筋は「いつまでも待つことはできない。韓国側が返事をしなければ、訓練機事業を公開競争にせざるを得ない」と話しているという。記事は「つまり、交渉もろくにしないまま、スワップディールが水の泡になる寸前」と伝えている。

これを受け、韓国のネット上では多くのコメントが寄せられている。「米国の顔色ばかりうかがわなきゃならない現実が残念。早く南北統一して気楽に暮らしたい」「航空産業の突破口が開いたというのに、国防が邪魔をする」と残念がる声が上がる一方で、「でも他の輸送機より維持費が6倍以上もかかるという。スペインがこれを知らなかったとでも?」「道路の舗装がしっかりしてないと離着陸できないんだって」「取引しない方がいい。ドイツや英国も困ってるらしいよ」などA400Mの管理についての鋭い指摘も上がっている。

そんな中、あるユーザーは「取引しよう。最近日本が強硬な態度を見せる理由は、韓国に輸送機がないから。戦争を起こしても韓国軍が日本に上陸できないからだ。われわれは未来のために海軍・空軍力を増強すべき」と主張している。(翻訳・編集/松村)

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