【CRI時評】中国の新年に見られる科学技術の要素

CRI online    2019年2月5日(火) 19時20分

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 チャイナ・メディア・グループ(中央広播電視総台)が放送した2019年の「春節聯歓晩会(春晩)」では、寸劇「プラットフォーム」が世界の視聴者に向けて披露された。実家で新年を迎える4組の中国人夫婦の姿を描いたもので、恒久的と言える「家、家族の情、愛情」がテーマだ。ただ、「舞台」とさ...

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 チャイナ・メディア・グループ(中央広播電視総台)が放送した2019年の「春節聯歓晩会(春晩)」では、寸劇「プラットフォーム」が世界の視聴者に向けて披露された。実家で新年を迎える4組の中国人夫婦の姿を描いたもので、恒久的と言える「家、家族の情、愛情」がテーマだ。ただ、「舞台」とされたのは高速鉄道復興号」が駅に停車したわずか3分間。ストーリーの背景だけが絶えず変化を遂げている。

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 中国鉄路総公司のレポートによると、中国鉄路が40日間にわたる春運(春節期間の帰省ラッシュ)で輸送する旅客は前年同期比8.3%増の延べ4億1300万人に上る見通しだ。時速350キロの「復興号」は今回の春運で初めて大規模投入された。

 かつての春運は、わずかな期間に莫大な人数が「すし詰め状態」になって移動したことから、「困窮」の代名詞と国内の人々に揶揄(やゆ)されたこともあった。しかし、高速鉄道時代の到来は春運に伴うプレッシャーを大きく緩和させただけでなく、人々の旅行体験の改善ももたらした。実は平凡に見えるこうした変化も中国の改革開放と密接に関係しているのだ。改革は開放のための基礎を固め、開放は改革と中国人の生活における質の変化を後押しした。

 20年前、中国のスマートフォン市場は欧州、日本、韓国ブランドの天下だった。これら海外ブランドは中国の消費ニーズを満足させるとともに、中国のスマホ研究開発に刺激を与えた。今日、中国ブランドのスマホにはハイエンドモデル、普及型を問わず優れた商品が数多くあり、中国・華為技術(ファーウェイ)はシェア1位の座を安定的に維持。それに続くのがOPPOvivo、米アップル、小米だ。1人が1台を持つ時代になり、科学技術的要素も知らず知らずのうちに中国人の日常生活に溶け込んでいった。商務部のデータによると、デジタル家電は近年、人々が春節シーズンに買い求める品の主流に、そしてスマート家電はネットで人気の「春節グッズ」となった。

 この5年間、科学技術は中国人の生活を変え、彼らが生活において新たに追い求めるものにもなった。昨年11月の第1回中国国際輸入博覧会で世界中のサプライヤーが獲得した注文は計578億ドル規模に達し、取り引きが成立した商品には世界最小の心臓ペースメーカー、全自動コーヒーメーカー、3Dプリントのマスク、光によるインターネットアクセス技術、脈拍測定機能付きスポーツウエアなども含まれた。

 今や「メイド・イン・チャイナ」は世界に広まり、世界の商品も中国に流入している。中国は世界の工場から世界最大の市場へと変化した。中国企業が国内市場に流れ込んだ海外の新商品、新サービスによるプレッシャーを回避することは不可能だが、開放は新たな競争を生むだけでなく、中国の発展を促す重要な要素との役割も担う。

 競争が中国製造業の革新を後押しすることは事実が証明している。中国は今、世界的競争力を持つ品を生産し、新たな領域ではリーダーとしての地位に立つ。2019年の世界経済フォーラム(WEF)年次総会が関心を寄せた第4次産業革命を例に挙げると、中国はすでに5G技術と人工知能(AI)などの分野で先頭を走っている。

 先週、中米の経済貿易協議が積極的な雰囲気の中で幕を閉じた。最終的な合意を目指し、新たな話し合いも間もなく始まる。予測できるのは、「開放の更なる拡大、改革の更なる深化が中国経済の発展に新たなエネルギーを与える」ということだ。今年の春晩で見られた4Kチャンネルの高画質映像、5G技術を用いたデータ伝送はますます多くのハイテク技術が中国人の生活に影響を与え、更にそれを大きく変えようとしていることを指し示している。(CRI論説員)

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