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【CRI時評】グローバリゼーション4.0の未来は各国の協力によって創り上げられる

配信日時:2019年1月22日(火) 17時40分
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 ダボスで22~25日の日程で開かれる世界経済フォーラムの2019年年次総会(ダボス会議)はいささか「冷え込んでいる」ようだ。政府機関の閉鎖で米国は代表団派遣を見送り、「黄色のベスト」運動への対応、海外企業のトップらを招いた2回目の会合の開催を迫られた仏指導者はフォーラムに参加す...
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 ダボスで22~25日の日程で開かれる世界経済フォーラムの2019年年次総会(ダボス会議)はいささか「冷え込んでいる」ようだ。政府機関の閉鎖で米国は代表団派遣を見送り、「黄色のベスト」運動への対応、海外企業のトップらを招いた2回目の会合の開催を迫られた仏指導者はフォーラムに参加する時間を捻出できなかった。「EU離脱協定案」が下院で否決されたことに慌てる英国の指導者も出席せず、ロシアとインドの指導者もこの機会を逃した。

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 ポピュリズム、保護主義の絶え間ない台頭は、グローバル化と自由貿易に厳しい課題を突き付けている。多くの指導者のダボス会議欠席は、世界の政治と経済の不確定性に対する人々の深い憂慮を一定程度反映する。グローバル化の道はどこへ続くのか?十字路に再び立たされているかのような状況にある人類は後退と前進、孤立維持と協力のどちらを選ぶのだろう?

 興味深いのは、今年のダボス会議のテーマが「グローバリゼーション4.0:第4次産業革命時代の新たな枠組みを築く」と非常に鮮明な点だ。明らかにグローバル化は終結しておらず、逆に新たな段階へと突入した。世界経済フォーラムの創設者兼会長のクラウス・シュワブ氏は「今日の世界においてグローバル化が消失することはない。絶えず深まっていくのだ」と話し、「過去に見られた世界の融合が貿易障壁の消失によって発展を遂げたものなら、今日のグローバル化の発展は国家間のデジタル、バーチャルシステムのつながりと関連するサービス、理念の広がりにかかっている。これがグローバリゼーション4.0の核心だ」と述べている。

 そして否定できないのは、現在のグローバル化が直面する課題の一つに貧富の格差拡大があるという点だ。資本と知的財産権の所有者はとりわけ優位に立ち、世界の開放システム下での競争に勝者と敗者をもたらす。一部先進国の政策には不足があり、グローバル化に与える衝撃が適切に処理されないことが結果としてポピュリズムと保護主義の絶え間ない台頭を引き起こし、反グローバル化という逆流を形成しているのだ。

 世界経済フォーラムは先週、「グローバルリスク報告書2019」を発表し、「今まさに間近に迫っている経済の逆風の一部は主要国の間に見られる地政学的緊張情勢が原因となっている」と警告した。2018年、米国が世界の主要経済体に照準を合わせた関税措置を強行したことは、今日の貿易摩擦と世界に渦巻く不確定性の根源と言える。同時に「ゼロサムゲーム」的な思想もグローバル化のプロセスに大きな影響を与え、世界経済の将来に深刻な不確定性をもたらした。

 ダボス会議の開幕前夜、国際通貨基金(IMF)は2019年の世界経済成長率を3.5%に下方修正した。この3年の最低水準で、世界経済フォーラムのボルゲ・ブレンデ総裁は「2019年の世界貿易と経済成長がリスクに直面していることを鑑みると、今は過去のどの時期よりも国際的な協力枠組み再建の必要性に迫られている」と指摘している。

 事実、世界経済フォーラム側が世界の1万人を対象に実施した最新調査では76%の回答者が「共同利益のために各国が協力することを信じ、期待している」と答えており、全世界の大多数が「国と国との協力は極めてあるいは非常に重要」と考えていることが明らかになった。シュワブ氏は「あなたが準備しているかどうかに関わらず、新しい世界はわれわれの目の前に存在しているのだ」と的確な発言をしている。(CRI論説員 許欽鐸)

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