【CRI時評】中国の「経済成績表」を見る

CRI online    2019年1月21日(月) 21時30分

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 中国では21日、2018年の「経済成績表」が発表された。うち、国内総生産(GDP)は前年比6.6%増で初めて90兆元を突破し、6.5%成長とされた予定目標を達成した。消費者物価指数(CPI)は2.1%の成長で、3%前後という予定目標を下回った。都市部における新規雇用者数は136...

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 中国では21日、2018年の「経済成績表」が発表された。うち、国内総生産(GDP)は前年比6.6%増で初めて90兆元を突破し、6.5%成長とされた予定目標を達成した。消費者物価指数(CPI)は2.1%の成長で、3%前後という予定目標を下回った。都市部における新規雇用者数は1361万人で、通年目標よりも23.7%多かった。住民1人当たりの可処分収入は2万8228元だった。物価要因を控除した実質成長率では6.5%の上昇で、1人当たりのGDP成長率よりも大きかった。貨物の貿易総額は初めて30兆元を超えた。伸び率は前年比9.7%で、史上最高だった……。これらの主要経済指標は、中国が昨年初に提出した経済予測を好調に達成し、依然として世界の経済成長をけん引する強大なエンジンであることを示している。

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 中国は2018年、改革をさらに一歩深め、開放を拡大し、経済のグローバル化への逆流と貿易摩擦の激化というリスクに対応し、経済成長の動きを合理的な範囲内に維持した。経済全体の規模を分析するならば、2000年に初めて10兆元を突破し、16年には70兆元を突破、さらに18年には90兆元を突破した。中国経済の全体規模はますます拡大している。経済成長率から見れば、6.6%は最近で最も緩やかだったが、それでも依然として合理的な範囲内だ。このことは、中国が経済の高度成長から、高い質の発展へのタイプの変換を進めていくという予想と要求に合致している。ここで指摘せねばならないことは、この成長率は依然として、世界の主要な経済体の中ではトップクラスということだ。中国の昨年における全世界の経済成長に対する貢献率は30%を超えた。中国は依然として、貢献度が最も大きな経済体だ。

 国際通貨基金(IMF)は昨年7月、中国経済についての2018年度の報告を行い、中国の経済とその成長の見通しについて、力強さを継続と指摘した。このたび発表された中国の「経済成績表」は、このことを証明したことになる。

 事実、中国の昨年の「経済成績表」には目を奪われる部分が少なくない。例えば、中国の最終消費支出のGDP成長に対する貢献率は76.2%で、年間を通じての社会消費品の小売総額は前年比9.0%増だった。全国住民のエンゲル係数は前年比で0.9ポイント低下した。これらが、経済成長をけん引した主な動力だったのだ。製造業、特にハイエンド製造業への投資と民間による投資が伸びて、経済を支える良好な効果を発揮した。中国と主要な貿易相手との輸出入は全面的に増加し、うち「一帯一路」沿線国家との輸出入は13.3%増で、貨物の貿易総額の伸びを3.6ポイント上回った。このことは、中国の貿易構造が改善しつつあり、そのことが貿易摩擦のリスクを緩和するのに有利であることを証明している。クリーンエネルギー源の消費量がエネルギー源消費量全体に占める割合は、前年比で約1.3ポイント上昇した。このことは、中国がグリーン(エコ)発展計画をさらに推進する一助となる。

 中国国家統計局は、中国の目下の経済運行は「穏中有変、変中有憂(安定の中に変化があり、変化の中に憂いがある)」であり、外部環境は複雑で厳しく、経済は下押し圧力に直面していると認めている。2018年における中国の「経済成績表」は世界に対して、中国経済の健全で安定した発展の基本面には変化がなく、高い質の発展を支える生産面の要素と条件には変化がなく、長期的に安定した中でよい方向に向かう全体的な情勢にも変化がないことを示している。このことが中国人を、自らやるべきことを堅実にしっかりやるよう激励することには疑いがない。(CRI論説員 盛玉紅)

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