心臓病による突然死は年間55万人、「生還率」は1%未満の低さ―中国

Record China    2019年1月20日(日) 6時30分

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中国では、心臓疾患が原因で毎年55万人が、いわゆる「突然死」で亡くなっている。心臓が停止した場合の「生還率」は1%に満たないという。写真は北京市内の商業施設に設置されたAED(自動体外式除細動器)。

中国では、心臓疾患が原因で毎年55万人が、いわゆる「突然死」で亡くなっている。心臓が停止した場合の「生還率」は先進国では15%だが、中国では1%に満たないという。中国メディアの中央電視台(中央テレビ)は2019年1月19日付で、発作の兆候や応急措置を紹介する記事を発表した。

中国では1月20日が「全国救急の日」に定められている。中央電視台は「明日は120全国救急の日」として、心臓秒による突然死の状況と、必要な知識を紹介する記事を発表した。

記事は、心筋梗塞の典型的な兆候として、胸骨の中央部分や、やや左に締め付けられるような痛みを感じ、それが20分以上継続した場合には、心臓関連の病気で突然死に至る可能性が極めて高い、急性心筋梗塞の疑いが濃厚と紹介。ただちに120番で救急車出動を要請する必要があり、自宅で1人だけでいた場合には「先に家族に電話しようとしてはいけない。まずは120番の電話をしてから、家族や友人に連絡をする」と注意を促した。

記事は続けて、近くにいる人が発作を起こした場合の心臓マッサージや人工呼吸などによる心肺蘇生法(CPR)や、けいれんによりポンプ機能を失った心臓を回復させるAED(自動体外式除細動器)の利用法を説明した。

AEDについては空港や高速鉄道、地下鉄の駅、会議場やスポーツ施設などに設置されていると紹介。北京市と上海市ではそれぞれ2000台近くが設置されており、大連市(遼寧省)、杭州市(浙江省)、南京市(江蘇省)、深セン市(広東省)などでも、数は少ないが設置されているという。

なお、1月20日が「全国救急の日」に定められたのは、救急車の出動要請のための電話番号が120番であるため。日本では火災発生時の通報と救急車の出動要請のための番号は共に119番だが、中国(大陸部)では「火災発生の場合は119番で、救急車は120番と分けられている。救急車を統括するのが消防ではなく、各地の救急センターであるためだ。救急車の出動要請では、999番の番号が併用される地域もある。犯罪に遭遇した際などの警察への通報は110番で日本と同様。交通事故の通報は122番だ。警察と救急センターなどに同時に情報を伝達するためだ。(翻訳・編集/如月隼人

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