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【CRI時評】貴州の「官員の酒利用した私利獲得を厳禁」から見える中国の反腐敗闘争

配信日時:2019年1月17日(木) 23時55分

 中国の著名な白酒(伝統的な蒸留酒)である「茅台酒(マオタイ)酒」を生産することで天下に名を馳せる貴州省で17日、地元の官員及びその配偶者、官員の子女及びその配偶者を対象に、「茅台酒」を利用して私的な利益を得ようとすることを厳禁する公文書が発表された。同文書を発表したのは中国共産党貴州省委員会と同省政府で、中国のインターネットの各有力プラットフォームで迅速に広まった。同文書は、中国の一地方の省が所管地域の官員が、現地の著名特産品などを利用して私的な利益を得ようとする可能性があるとして、明確に禁止したものだが、外界に対しては一つの明確なシグナルを送ることになった。中国は官員や親族が、管理する公共資源や仕事の人脈などを利用して利益を得ようとすることを厳禁するということだ。

 最近になり閉幕した中国共産党中央紀律検査委員会の会議は、中国の反腐敗闘争の情勢について、「反腐敗闘争は圧倒的な勝利を得ている」とする新たな重要な判断を示した。2017年秋の中国共産党第19回全国代表大会以来、中国の紀律検査監察機関は2018年には累計62万人を処分した。「省部級(省トップクラスか閣僚級)」以上の官員51人も、この処分対象者に含まれる。庶民の周辺で発生した腐敗や紀律違反の問題については24万件を摘発し、31万6000人を処理した。4年間連続して展開した「天網行動」で、中国は120以上の国と地域から逃走者5000人以上を帰国させ、逃走者が不正に得ていた100億元以上を回収した。中国国家統計局の調査結果によると、中国人の共産党による党風廉政建設(清廉な政治を行う党風の樹立)の活動に対する満足度は2012年秋の中国共産党第18回全国代表大会以来、毎年上昇し、すでに90%を超えた。

 同時に、中国は政府の重大な政策決定と民生の作業を巡る反腐敗の専門プロジェクトの推進に力を入れ始めた。昨年10月17日は、中国にとって5回目の「国家貧困扶助デー」だった。この日、中国共産党中央委員会は中央巡視チームを13の省・自治区・直轄市、11の中央国家機関、2社の金融企業に送り込み、貧困脱出堅塁攻略専門プロジェクトについての査察を行った。中国共産党第19回全国代表大会以来、中国は貧困扶助分野だけで、腐敗と仕事のやり方について存在した問題を13万3000件摘発し、18万人を処理した。

 中国は一貫して、反腐敗関連における国外逃走者の追跡と不正に取得した贓品の回収に大いに注力しており、国際社会の中国の反腐敗に対する承認度は絶え間なく向上している。2018年11月には、国外逃走を13年間続けていた浙江省の一人の官員がブルガリアで引き渡され、中国に戻された。これは、国家監察委員会が発足して初の引き渡し例であり、中国が職務関連犯罪の疑いが持たれた国家公務員の、EU加盟国からの引き渡しに成功した初めての事例だった。この1年、中国は腐敗の容疑が持たれた国外逃走者を1000人以上連れ戻し、回収した金額は5億1900万ドルに達した。「国連腐敗防止条約」の締結国として、中国は断固たる腐敗撲滅と国際協力の強化の分野で、一貫して貢献しつづけている。ロシアの通信社は、中国における全国規模の反腐敗は中国共産党のイメージアップにつながり、執政党の国家運営に対する民衆の自信と信頼を揺るぎないものにしたと評した。

 しかしそれでも、中国の反腐敗闘争は依然として責任は重く道は遠い情勢だ。中国が今年、重点的に摘発していく対象は国家安全の重大プロジェクトや重点分野、鍵となるポストや金融分野に発展していくとされる。形式主義や官僚主義、享楽主義、奢侈は厳しく摘発され、反社会勢力を「保護する傘」となる行為は厳しく取り締まられる。民生分野の専門プロジェクトが整理整頓されていくことで、清潔で正しい気風の発展環境が作られ続けていくことになる。(CRI論説員)

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