中国でカナダ人被告に死刑判決、「米国のネットでは判決支持する声も」と中国紙

Record China    2019年1月15日(火) 12時20分

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15日、環球時報は、中国で麻薬密輸罪に問われたカナダ人男性が遼寧省大連市の裁判所で死刑判決を言い渡されたことに対する、カナダメディアを含めた海外メディアの反応を伝えた。写真は記事より。

2019年1月15日、環球時報は、中国で麻薬密輸罪に問われたカナダ人男性が遼寧省大連市の裁判所で死刑判決を言い渡されたことに対する、カナダメディアを含めた海外メディアの反応を伝えた。

同市中級人民法院は14日夜、カナダ人のロバート・シェレンバーグ被告に対して「麻薬密輸罪により死刑に処す」との判決を言い渡した。記事によると、同日の公判にカナダ大使館関係者や中国内外の記者など約60人が傍聴に訪れた。記事は「カナダや一部西洋メディアは、今回の件についてカナダ当局がファーウェイの孟晚舟(モン・ワンジョウ)CFOを逮捕した報復と伝えている」としたうえで、各国メディアの報道内容を伝えている。

シンガポール紙・聯合早報は14日、中国の刑法では「アヘン1000グラム以上、ヘロインまたはメタンフェタミン50グラム以上、あるいは大量のその他麻薬を密輸、販売、輸送、製造した場合、15年の懲役、無期懲役または死刑に処する」と規定されていることを紹介するとともに、「中国政府はカナダとの微妙な関係を鑑み、2回の公判をオープンな形にして司法の公平性を示した」と報じたという。

カナダ紙ナショナル・ポストは、シェレンバーグ氏に突然重い判決が下されたことについて「中国との闘争における人質になったとの疑いを禁じ得ない」と評し、米紙ニューヨーク・タイムズは、「カナダと中国の外交衝突は14日に最も危険なレベルに到達した」と伝えている。

さらに米紙ワシントン・ポストは14日、「中国はシェレンバーグ氏をカナダに対する圧力をかけるためのカードとして使っている」という家族や専門家の指摘を伝えている。

環球時報は一方で、米国内のネットユーザーからは「中国で麻薬密売ルートを作ろうと考えていたのなら自業自得だ。このカナダ人には同情しない」という冷ややかな声も出ていると伝えた。(翻訳・編集/川尻

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