【CRI時評】「習氏の五カ条」は中国の平和的統一発展の新綱領だ

CRI online    2019年1月4日(金) 18時30分

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 新年早々、北京では、全人代常務委員会の『台湾同胞に告げる書』の発表40周年を祝う盛大な集会が催された。その席上、習近平国家主席は両岸関係に関する重要談話を発表、中国の完全なる統一は中国共産党、中国政府と人民にとっての終始変わらぬ歴史的任務であり、中華民族の偉大な復興の実現プロセ...

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 新年早々、北京では、全人代常務委員会の『台湾同胞に告げる書』の発表40周年を祝う盛大な集会が催された。その席上、習近平国家主席は両岸関係に関する重要談話を発表、中国の完全なる統一は中国共産党、中国政府と人民にとっての終始変わらぬ歴史的任務であり、中華民族の偉大な復興の実現プロセスにおいて、中国の統一が必須且つ必然であることを強調した。

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 あるウォッチャーは、この談話について、「習近平氏は談話の中で両岸の中国人、海外の中華民族の血を継ぐ者たちに向け、『手を携えて民族の復興を進める』、『‘二制度’台湾プランの模索』、『一つの中国原則の堅持』、『両岸の融合発展の深化』そして『同胞のこころの結びつきの実現』の五点から、共に両岸関係の平和的発展と中国の平和的統一のプロセスを推進することを呼びかけるものであり、『習氏の五カ条』とでも呼ぶべき内容だ」と評する。

 具体的に言おう。「習氏の五カ条」は、中国の平和的統一の目標が中華民族の復興の推進にあることを宣言するものであり、同時に、台湾の各界と平等な対話を行い、共に統一について語るという「一国二制度」の台湾プランを示したもので、両岸の経済、文化、医療、社会保障などの融合と発展を願い、平和的統一に多くの可能性を示すものであり、それと同時に、「台湾独立」を謳う分裂分子には一切活動の場を与えないという厳正なる警告でもある。

 「台湾問題は民族の弱体化と乱れによって生まれたものであり、それは民族の復興と共に終結することとなる」。習近平氏のこの一言は多くの中国人の共鳴を呼んだ。先頃、中国は改革開放政策施行40周年を盛大に祝った。この40年は中国を変えただけでなく、世界の勢力図を塗り替えた。中国大陸は長年世界第二の経済大国としての位置をゆるぎなくし、世界最大の外貨準備高を有するだけでなく、百二十以上の国と地区の最大の貿易相手国でもあり、世界の経済成長に対する貢献も30%を超える存在となっている。こうして中国が歴史上の伝統的意味合いに於ける大国の地位を回復するにつれて、台湾問題を如何に解決するかという課題についても、国家の重大課題として頭を擡げてくる。

 過去の40年、特に最近数年の両岸関係の台湾に対する影響を見れば、多くの人々は習近平氏の談話が示す忠告について容易に理解することが可能だろう。「一つの中国の原則を堅持すれば、両岸関係は改善と発展が可能であり、台湾の同胞を利することにもつながる。それに反するならば、両岸関係はナーバスで動揺を伴うものとなり、台湾の同胞の利益を損なうものとなる」のだ。

 「習氏の五カ条」は、両岸の実務協力にも方向を指し示している。習近平氏は、両岸の経済協力の制度化を積極推進し、共通の市場を作り上げていくべきであり、両岸の連携をできる限り可能にしていくべきだとした。両岸の経済関係の深化と融合が進むに連れ、統一はあるレベルにおいては「条件が熟し固まる」ものとなる。言い方を変えれば、両岸の融合と発展を深化させることは、中国の平和的統一に向けた「互いが互いを内包する」為の条件を創り出すことにもつながる。

 また、「習氏の五カ条」の中で、習近平氏は両岸の各界は「二制度」の台湾プランを模索すべきであることを説く。「一国二制度」は国際社会も認める中国の国内問題解決の為の見識に溢れた最良のモデルだ。「二制度」台湾プランは、香港やマカオのそれとは異なり、台湾海峡両岸の人民の利益を充分に考慮したものであり、国家主権、安全保障、国益発展の確保を前提に、台湾の地位、社会制度、ライフスタイル、利益等が十分に尊重、保障されるだけでなく、制度としてそれらを確立するものだ。

 40年前、台湾の経済発展水準は大陸を大きく引き離すものだった。今日、政治、経済、軍事等の実力を日増しに蓄える大陸はなおも台湾に平和的統一の願いと辛抱、自信を抱いており、「習氏の五カ条」は中国の平和的統一と発展に道筋と中身を伴ったプランを示した。歴史が我々に選択を許さぬものであるならば、両岸の同胞は今ある機会を逃さず、未来を創っていくべきだろう。(CRI論説員)

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