「世界教員地位指数」報告で中国が再び首位に

人民網日本語版    2018年12月31日(月) 15時20分

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孔子の時代から、師を敬い、教育を重視する姿勢は、中国で数千年続いてきた伝統的な美徳。2018年「世界教員地位指数」報告によると、中国の教師は最も人々から尊重されており、同ランキングで再び首位となった。

孔子の時代から、師を敬い、教育を重視する姿勢は、中国で数千年続いてきた伝統的な美徳。2018年「世界教員地位指数」報告によると、中国の教師は最も人々から尊重されており、同ランキングで再び首位となった。また、教師の地位と学生の成績の間には、直接的な関係があることが、研究から明らかになった。中国日報網が伝えた。

英紙フィナンシャル・タイムズの報道によると、英国の非営利教育団体「バーキー財団(Varkey Foundation)」が発表した2018年「世界教員地位指数(Global Teacher Status Index)」は、世界35カ国・地域を対象に、社会における教師の地位を順位付けした報告書。中国は、世界中で教師の地位が飛び抜けて高く、「教師を敬い教育を重視するという理念に同意する」と答えた人は81%に上り、世界トップだった。この割合は、世界平均で36%にとどまった。

2013年にスタートした「世界教員地位指数」調査は、5年に一度、報告を発表している。バーキー財団のピカス・ポタ(Vikas Pota)最高経営責任者は、「初めて世界教員指数が発表された2013年から5年後の今年、中国が再び首位の座に立った。この結果は、中国の国民が教師をどれほど深く尊敬しているかを示している」とコメントした。

2回連続で首位に立っただけでなく、中国社会における教師に対する高い尊敬度に対する世界の認識も、5年で拡大し続けており、その認識度は2013年の75%から2018年には81%まで上昇した。

このほか、調査から、子供に将来教職に就くことを薦めている中国の家庭が半数に上ることが判明した。教師の地位とPISA(国際的な学習到達度に関する調査)による学生の成績との間には、直接的な相関関係がある。多くの新興国は、教師の招聘と留任の面で深刻な危機に陥っている。UNESCO(国連教育科学文化機関)の報告によると、2030年までに義務教育(中・小学校教育)の普遍化を実現するためには、世界で6900万人の教師を招聘しなければならない。この目標を達成するためには、教師の地位向上が極めて重要となる。

今回の調査結果には英国や米国のメディアも注目している。BBC(英国放送協会)電子版の報道によると、上位10カ国・地域のうち、8つはアジア地域にある。他国と比較すると、英国の教師の地位ランキングは第13位と、「中の上」レベルで、米国、フランス、ドイツの教師の社会的地位より高かった。

興味深いことに、中国やロシア、マレーシアの国民はいずれも、「医師と教師の地位はほぼ同じ」だと認識していた。一方、その他の国々は、総じて、「教師の地位は看護師・図書館司書・ソーシャルワーカーとほぼ同じ」との認識を持っていた。国によって教師の社会的地位は大きく異なっており、教師の社会における地位・社会的イメージ・就職傾向などに格差をもたらしていた。

バーキー財団のサニー・バーキー(Sunny Varkey)創立管財人は、「教師の地位向上によって、より多くの有能な人々が教職に就くことが促される。また、それによって、学生が良い成績を残せることも重要なポイントだ。BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)新興諸国とその他の国々との間で、教育の成果に極めて大きな格差があることが、この事実を裏づけている。調査対象となった国々の中で、中国、インド、マレーシア、インドネシア、韓国では、教師の地位ランキングはいずれも米国、ニュージーランド、カナダなどの欧米諸国を上回っている」としている。(編集KM)

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