車も諦めた韓国の“N放世代”、ネットからため息「日本も同じような状況だけど…」

Record China    2019年1月9日(水) 16時50分

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7日、韓国・マネートゥデイは「20~30代の『N放世代』、自動車も諦めた」と題する記事を報じた。写真はソウル。

2019年1月7日、韓国・マネートゥデイは「20~30代の『N放世代』、自動車も諦めた」と題する記事を報じた。

「N放世代」とは、恋愛、結婚、出産など数多く(=ナンバー)のことを諦めて(=放棄)生きる20~30代のこと。

車両データ調査機関によると、韓国の昨年の30代の新車登録台数(営業用除く)は28万1715台で前年より5.7%、20代(20代未満を含む)も3.4%いずれも減少した。2018年の全体の新車登録台数(129万台)が前年より1.6%減少したのと比べると、20~30代の減少幅が大きく、減少率は30代、20代、40代(2.8%減)、50代(0.2%減)の順だった。全体の車両登録も同様、昨年11月の20~30台の車両登録台数は397万5782台で全体の個人車両登録台数(1997万台)の19.9%となり、前年より0.9%下がったという。特に、2017年末に比べて30代は登録台数が8万7000台減少。20代以上で登録台数が減少したのは30代が唯一だったという。つまり、30代は登録より移転や抹消の方が多いということになる。

韓国自動車産業協会は原因として「就業年齢の上昇、家計負債の増加などによる消費心理の萎縮」を挙げている。統計庁の家計金融・福祉調査(18年)の結果でも、資産対比負債率は30代世帯(25.3%)が最も高く、前年に比べて純資産が5.8%増加するも負債は13.8%増加したという。

また記事は「消費傾向の変化も購買力衰退の原因」と指摘。車を直接購入するより長期レンタカーやカーシェアリングなどが注目されているという。車両購入時の管理といった手間を省くことができ、合理的価格で利用できるためだ。

このような変化を受け、自動車企業も対応に乗り出したという。現代自動車は月単位で利用料金を支払えば車を自由に利用できる「購読型プログラム」を発表。関係者は「世界的な共有経済の流行に合わせて『月購読型サービス』をモデル運営する」と話しているという。

これについて韓国のネット上には1200件以上のコメントが寄せられている。「大体20~30代は180~220万ウォン(約18~22万円)の低賃金勤労者なのに、お金を貯めて家や車を買う余裕ある?」「なんでかって?。車を買わなきゃ1年に最低500万ウォン(約50万円)は貯められるから」「最初は運転が楽しいかもしれないけど、だんだんガソリン費や保険料、税金、修理費などがつらくなっていく。家がお金持ちじゃないなら地下鉄の移動が一番」「数十年前の20代は結婚して子どももいた。それに比べて最近の20代は…。経済規模が大きくなったから何?。所得不平等が日に日に増している」「1日にタクシー代1万ウォン(約1000円)使ったとしても、車より安い(笑)」など、自動車購入に否定的な意見が目立つ。

中には「お金も問題だけど、ソウルの場合は車道を減らしてるし駐車場も足りないから、売れないのは当然。日本も同じような状況だけど、自国民のためにコラボした限定車を出したり工夫してる。でも韓国は国産車に対する否定的な認識(サービスや価格など)があるから、余計にストレスになる」など日本と比較するコメントも寄せられている。(翻訳・編集/松村)

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