貴州省で生徒らの行動を24時間監視する「チップ制服」導入、全国普及の動きも―仏メディア

Record China    2018年12月25日(火) 7時20分

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23日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、貴州省の小中学校で児童や学生にICチップを埋め込んだ制服を着用させ、その一挙一動を追跡できるシステムの導入が進んでいると報じた。

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2018年12月23日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、貴州省の小中学校で児童や学生にICチップを埋め込んだ制服を着用させ、その一挙一動を追跡できるシステムの導入が進んでいると報じた。

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記事は、環球時報の報道を引用。貴州省にある10カ所余りの小中学校(中国の中学校は日本の中高校に相当)が企業と協力し、チップを埋め込んだ「スマート制服」を児童や生徒に着用させることで、顔認証システムとスマートフォンのアプリケーションと組み合わせて子どもたちの行動、学習態度、生活習慣、体調を24時間追跡できるシステムを導入していると紹介した。

制服に埋め込まれた2枚のチップは、500回の洗濯や150度の高温でのアイロンがけに耐えられるという。この制服を導入している同省仁懐市第11中学の林(リン)校長は「2016年秋からこの制服を採用し、すでに800人が使用した。顔認証システムにより生徒の登下校や宿舎の出入り時刻が記録されるとともに、20秒間のリアルタイム動画を見ることができる。情報は自動で保護者と教員の携帯電話にリアルタイム送信され、授業のサボりや遅刻、夜に宿舎に戻らないといった行動がすべて把握できる。許可なしに学校の敷地を離れれば自動アラートが作動するほか、制服を交換しても顔認証システムによってやはりアラートが作動する」と語っている。

24時間追跡可能なシステムにより、子どもたちのプライバシーを侵害する可能性があるのではとの声に対し、林校長は「学校は主体的に生徒の行動を追跡しない。あくまで、授業や宿舎を抜け出した時の追跡のために使う」と説明した。

追跡システムは今後、居眠りをする生徒らへのアラーム機能や、校内での各種支払い機能と保護者への利用額通知機能、生徒らの身体状況に異変が生じた際の教員や保護者へのリアルタイム通知機能などを備える予定とのこと。浙江省でも同様の動きが出ており、「スマート制服」は今後全国的に普及することになりそうだ。(翻訳・編集/川尻

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