中国人の高級品消費にブレーキがかかり始めた―中国メディア

Record China    2018年12月23日(日) 9時40分

拡大

18日、中国日報網は「中国人の高級品消費にブレーキがかかり始めた」と指摘する記事を掲載した。写真は腕時計。

2018年12月18日、中国日報網は「中国人の高級品消費にブレーキがかかり始めた」と指摘する記事を掲載した。

「あと半年もすれば終わり」―。クレディ・スイスのアナリストにこう漏らすのは、香港の繁華街にある高級腕時計店の責任者だ。クレディ・スイスは四半期ごとに高級時計類の大手代理業者26社にインタビュー調査を行っており、それに含まれる香港の2社は中国の富裕層を主な顧客とする。2社の販売数は上半期に一時、前年同期比4割増の伸びを示したが、第3四半期は0%にとどまった。

高級腕時計の他、中国の自動車市場でも消費意欲の減退は感じられる。11月の乗用車販売台数は前年同月比16.1%減と5カ月連続のマイナス成長を記録し、セダン型、SUVなどの縮小幅は拡大が続く。全体が落ち込んだ11月にBMWが15%増を実現するなど高級車市場全体は成長が持続しているが、そのスピードは前年に比べ明らかにスローダウンしたという一面もある。資産管理会社・南方東英のデータによると、販売価格25万元(約400万円)以上の車両の売れ行きは、1月の20.6%増から下半期は1桁の伸びになった。販売台数全体に占める割合も7月は18.5%に達したが、それ以降は縮小。11月は15.7%だった。

コニャックやスイス製腕時計のアジア・太平洋地域向け輸出も下半期から減速が目立ち始めた。これら商品が同地域で主なターゲットとするのは中国人消費者だ。中国人消費者と密接なつながりを持つ香港の小売市場でも第3四半期以降は1桁成長が続いている。

記事はこの他、高級ブランドのLVMHモエヘネシー・ルイヴィトン、リシュモンでも同様の特徴が見られることを挙げ、「中国人の高級品消費は下半期から明らかに縮小傾向を見せ始めた」と論じている。(翻訳・編集/野谷

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携