韓国自慢の最高層タワーが空軍の作戦遂行に影響?=ネットからも懸念の声

Record China    2018年12月19日(水) 0時20分

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7日、韓国メディアは、ソウルの空軍操縦士の54%が第2ロッテワールドが原因で飛行に不安を感じていると報じた。写真はロッテワールドタワー。

2018年12月17日、韓国・世界日報によると、ソウル空軍基地を利用する操縦士の半数以上が第2ロッテワールド(ロッテワールドタワー)が原因で不安を感じていることが明らかになった。

ソウル空軍基地から第2ロッテワールドまでは、バスで1時間弱の距離だ。記事によると、韓国の監査院は「第2ロッテワールド新規建築行政協議調整などの推進実態」監査結果を公開。同院は今年の5月3日から9日まで、空軍の航空機操縦士100人を対象に、第2ロッテワールドによる操縦士たちの心理的不安など、飛行の人的要素関連調査を実施した。調査の結果、操縦士が自身の目で直接周辺の障害物を認識し飛行する方式である視界飛行方式に対し、54人が「不安を感じる」と答え、そのうち13人は心理的不安尺度の平均値の2.5点よりも高い3点を選択したという。

これに関し記事は「操縦士の多数が第2ロッテワールドに不安を感じているが、空軍の取り組みは至らぬ点が多い」と指摘している。操縦士たちの不安は飛行安全性や有事の際の空軍の作戦遂行に悪影響を与える可能性があるにもかかわらず、空軍本部は別途措置を行わずにいるという。

一方、監査院はソウル基地の飛行の安全性が低下するとの主張に対し、「根拠が見つからない」とした。李明博(イ・ミョンパク)政府時代の2009年に許可された第2ロッテワールドは新規建築過程で行政協議調整に違法事項は無く、航空機衝突事故の責任範囲合意に関する事項も問題なかったという。空軍本部は2013年9月、ソウル空港(空軍基地)の飛行の安全性確保のため、東側滑走路の角度を約3度変更し、航行安全装備保管などの処置をしていた。また、空軍本部とロッテ物産は「ロッテ物産は第2ロッテワールドの建物に航空機が衝突する事故が発生した場合、建物内部の損害に対する責任を負う。ただし、航空本部の故意または過失による事故の場合は例外とする」という内容で合意しており、監査院は「空軍本部が協議過程で国家に対して有利な結果を導き出せなかったとしても、これを違法や不当だとは見られない」と判断したという。

これを受け、韓国のネット上では「ロッテワールドタワーのせいで50%以上の操縦士が飛行に負担を感じているのにそんな判断をするなんて、一体何なんだ?」「事故が起きそう」「地方からロッテタワーへ行く途中にソウル空港を目にしたけれど、本当に距離が近い。空軍操縦士たちも大変そう」「危険なら撤去するべき」「第2の9.11が起きれば目を覚ますでしょ」などの声が上がっている。(翻訳・編集/仲野)

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