【CRI時評】2019年中国経済の3つのキーワードを読み解く

CRI online    2018年12月14日(金) 21時15分

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 中国共産党中央政治局が13日に開いた会議で、重要な議題のひとつは2019年の中国経済活動だった。目下の複雑で錯綜する国際環境の下で、中国の来年の経済の見通しはどうなるのか、どのように発展するのか。このことは中国だけでなく、全世界の経済成長の予想にも関わってくることだ。同会議につ...

 中国共産党中央政治局が13日に開いた会議で、重要な議題のひとつは2019年の中国経済活動だった。目下の複雑で錯綜する国際環境の下で、中国の来年の経済の見通しはどうなるのか、どのように発展するのか。このことは中国だけでなく、全世界の経済成長の予想にも関わってくることだ。同会議について伝えられた内容からは、3つのキーワードに理解する価値があると分かる。

キーワード1:穏中求進(安定を保ちつつ成長を促す)

 今年になってから、中国は中国共産党第19回全国代表大会が強調した「穏中求進」の総合基調にもとづき、「外部環境の深刻な変化に有効に対応、三大戦役(重大なリスクの防備と無力化、ピンポイント貧困脱出、汚染の防除)で良好な布陣、サプライサイドの構造改革を深く推進、人民大衆がさらに多くの実益を獲得」を進めてきた。2019年は新中国の成立70周年であり、中国共産党が提出した小康社会(いくらかゆとりのある社会)の全面建設での勝利達成における最初の100年の奮闘目標の鍵となる年であるからには、「穏中求進」の作業を総合基調として堅持することには重大な意義がある。

 今回の政治局会議は「雇用、金融、貿易、外資、投資、経済予測実現などの安定をはかって行く」「経済の健全な発展の持続と社会の大局的安定の維持」を提出した。全世界における貿易摩擦の激化と世界の経済の不確実性が上昇している背景にあって、「穏(安定)」という字は中国にとってとりわけ重要だ。同時に、発展する中国は必然的に世界経済を成長させるエンジンであり続けるはずだ。

キーワード2:高品質の発展

 今回の中国共産党中央政治局会議は、今年の中国は高品質の発展の要求を実現させ、人民大衆はさらに多くの実益を得たと指摘した。2019年、「高品質の発展」と「人民大衆の獲得感・幸福感・安全感の向上」は、中国経済の「進(進歩、発展)」の目標地点となる。したがって、中国は来年も「サプライサイドの構造改革を主軸にすることを堅持し、市場化改革と高いレベルの開放を拡大させることを堅持し、現代化経済システムの建設を加速」することを継続し、三大戦役・製造業・国内市場・農村部振興・地域間の協調・経済体制の改革・民生の7分野で重点的突破を進める。

キーワード3:自らのことを移ろわずしっかりやることを堅持

 今年は中国の改革開放40周年だった。今年になってから、中国は一連の新たな開放措置を続々に宣言した。日用消費品1449種と工業製品などの商品1585種の輸入関税の大幅引き下げ、外国企業の投資受け入れについての新たなネガティブリストの発表、金融・自動車・航空機・船舶などの分野における外資に対する開放をさらに進めたことなどだ。世界銀行のリポートは、中国のビジネス環境の順位が前年比で30位以上上昇したことを示した。第1回中国国際輸入博覧会の成約額は578億ドルに達した。これらはいずれも、14億近い人口がある中国市場の潜在力を人々に示すものだった。

 改革開放は中国の第二革命であり、中国を深く変えただけでなく、世界にも深い影響を与えた。中国は改革開放40周年を盛大に記念するという。これは中国の過去40年間の歩みを総括する重要な時であり、さらに大規模、さらに強力、さらにレベルの高い改革開放の新たなスタート地点でもある。

2019年、中国は第2回「一帯一路」国際協力サミット、第2回中国国際輸入博覧会を開催する。中米両国は、両国の元首が達成した重要な共通認識をいかにして実際の成果にするかの重要な契機を迎えることになる……。発展の問題において、中国は一貫して自らの国情とリズムと段取りに照らして物事を進めてきた。外部の世界の変化に各種の不確実性が出現しようと、中国経済の本質には3つの「不変」がある。すなわち、経済発展の健全さと安定の基本面は不変であり、高品質の発展を支える生産要素の条件は不変であり、長期的に安定しつつ改善していく総合的な形勢は不変だ。中国共産党政治局のこのたびの会議は、さらに一歩、このような情報を発信した。(CRI論説員 盛玉紅)

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