中国人投資家は日本でどんな不動産を買っている?

Record China    2018年12月8日(土) 7時40分

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日本のどんな物件が中国人投資家に人気となっているのか、その動向についてSUパートナーズ株式会社の朱榮榮さんに話を聞いた。写真(中)が朱さん。

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中国の不動産情報サイト・房天下が公表した「中国人の海外不動産購入レポート2017」によれば、日本はすでに中国人にとって「第4の不動産購入目的国」になっている。景気回復や東京五輪などの影響で、日本の大中都市圏の不動産価格は堅調を維持しており、中国投資家も注目している。

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日本のどんな物件が中国人投資家に人気なのか、その動向について収益不動産(毎月一定の賃金収入のある不動産)販売を手掛ける SUパートナーズ株式会社(渋谷区恵比寿)のアセットコンシェルジュ部でセクションマネージャーを務める朱榮榮さんに話を聞いた。SUパートナーズは2015年に起業し、外国人向け収益不動産販売事業を行っている。中国人をはじめ、香港・台湾などアジア圏の投資家を中心にサービスを提供している。

記者:中国人投資家の特徴を教えてください。

朱さん:日本の文化や環境などが好きで、日本に旅行やビジネスでよくいらっしゃる方が多くいます。日本について、ある程度の情報を収集しており、日本のマーケットに興味を持っていただき、日本でビジネスを展開したい(日本で会社を設立したい)という考えを持つ方もいらっしゃいます。中国のお客様は、お金を惜しまず気に入った物件であれば、購入を即決断される方が多くいます。

記者:どんな物件が中国人投資家に人気ですか?

朱さん:戸建の場合、庭付きが非常に人気です。そして、土地と建物の形は規則的でかつ、南向きのほうが好まれる傾向にあります。

タワーマンションの場合、共用設備(ジム、会議室、パーティルーム、プール等)が充実しているため、とても人気です。見晴らしのいい(オーシャンビューなど)物件は非常に売れていると思います。都心エリア(渋谷区、新宿区、港区、中央区)をよく指定され、最寄り駅の周辺に商店街があるなど、にぎやかであるほうがいいそうです。

実際に銀座によく買物に行く方で、「銀座まで徒歩可能」、「もしくは車で15分圏内」などを希望されたことがあります。近年では、大阪、北海道、沖縄の温泉旅館やリゾートホテルなど人気の観光地が注目されています。また、リゾート用地を購入して、開発をしたいというお客様もいらっしゃいます。

記者:中国人投資家の動向を教えてください。

朱さん:4、5年くらい前までは、投資目的で購入する方が多くいらっしゃいました。収入が中間層の方は手元に余剰資金があるため、投資目的で1R物件(400~2000万円)を多く購入されていました。また、東京だけではなく、大阪、福岡、札幌等の物件も購入されていました。日本の不動産は中国とは違いお客様自身に所有権があり、中国の大都市より安く、利回りが高いことが特徴です。これらは中国人のお客様にとって非常に魅力的なものでした。

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