ソウル市の「博物館都市」プロジェクト難航、1日の来館者はたったの40人?=韓国ネット「税金の無駄遣い」

Record China    2019年2月2日(土) 23時17分

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30日、韓国・朝鮮日報は、ソウルの「博物館都市」プロジェクトが難航していると報じた。写真はソウル。

2019年1月30日、韓国・朝鮮日報は、ソウルの「博物館都市」プロジェクトが難航していると報じた。

記事によると、ソウル市の朴元淳(パク・ウォンスン)市長は、2011年の就任後に「ソウル市民の日常に隠れている文化資源を発掘して価値を与える」として博物館と美術館の設立を発表するなど、4000億ウォン(約390億円)規模のプロジェクトを推進してきた。当初は工芸博物館、韓食博物館、民謡博物館、ロボット科学館、写真美術館、漢陽都城(ハニャントソン)博物館、ウリソリ博物館など13カ所を建設する計画だったが、すでに開館した博物館ではコンテンツが足りなかったり、不便なところにあったりと市民から不評を買っているという。また、開館予定の博物館も、展示品が十分でなかったり、ソウル市議会の審議を通らなかったりと問題が相次いでいるとのこと。

同紙記者が取材したソウル鍾路(チョンノ)区にある韓国縫製史を展示する「イウムピウム縫製歴史館」では、1日の来館者はおよそ40人にとどまったという。

ソウルにはすでにソウル歴史博物館、西大門(ソデムン)自然史博物館など109カ所の博物館がある。そのため、専門家は「市が無理に博物館を推進すれば、数千億ウォン(数百億円)の税金が無駄遣いされる」と懸念しており、「ソウル市の博物館建設プロジェクトは典型的な供給者中心の政策」「博物館を中身ある形で運営する政策を考えなければならない」と指摘しているという。

これを受け、ネット上では1500件近くのコメントが寄せられている。「無能な市長」「ショーの達人」「国民の税金を自分のお金だと勘違いしてるんじゃない?」など市長を非難するコメントが目立ち、「それなのに朴元淳を3回も選ぶソウル市民が理解できない」「ソウル市民の方がおかしい」などその矛先は市民にも向けられている。

また、「(李明博政権時代の)4大河川事業より悪い」「朴市長は呉世勲(オ・セフン)元市長のことを『展示行政』ってたたいてたくせに」と歴代市長の政策と比較したり、「博物館は何カ所も必要ない。一つでも管理の行き届いた所があればいい」「価値のないものに税金を無駄遣いせずに、雇用を増やして」「そのお金でコシウォン(=受験生用の勉強部屋兼宿泊施設)を転々とする庶民が住む家を造って」などと要求したりする声も上がっている。(翻訳・編集/松村)

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