韓国、初の国産静止軌道衛星打ち上げ成功に歓喜「宇宙に向けた3種セット完成」

Record China    2018年12月5日(水) 21時0分

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5日午前5時37分、韓国の技術で開発された初の静止軌道衛星「千里眼2A」が仏領ギアナの宇宙センターから打ち上げられた。資料写真。

2018年12月5日午前5時37分、韓国の技術で開発された初の静止軌道衛星「千里眼2A」が仏領ギアナの宇宙センターから打ち上げられた。午前6時16分には豪州ドンガラ地上局との交信に成功。予定どおり軌道に投入されれば、来年7月ごろから朝鮮半島に、より正確で詳しい気象情報などを送ることができるという。

韓国・ソウル経済によると、ドンガラ地上局に「千里眼2A」から初の信号が届いた瞬間、韓国航空宇宙研究院の研究チームからは歓喜の声が上がった。韓国の研究チームが独自に設計・組立・テストまで行って完成させた衛星であるため、喜びもひとしおといった様子だったという。感想を聞かれたイム・チョルホ同研究院長は「宇宙に向けた今年の3種セットが完成した」と述べた。今回の打ち上げ成功は、11月28日の韓国型ロケット「ヌリ号」の試験用ロケットの打ち上げ成功、12月4日の次世代小型衛星の打ち上げ成功に続く成果だった。イム院長は「千里眼2Aのために努力した職員たちに感謝する」とし、「韓国の技術で開発した初の静止軌道衛星ということに大きな意味がある」と評価した。

同院のユ・ミョンジョン衛星研究本部長は「予定どおりの時刻にカウントダウンが行われ、全てが完璧に進んだ」とし、「今回の衛星打ち上げにより韓国は静止軌道衛星のための独自のソフトウェアと固有モデルを保有するようになった」と述べたという。

この知らせに、韓国のネットユーザーからも「ついに成功したのか。韓国人であることが誇らしい。後はロケットが成功すれば完璧」「ビッグニュース!韓国は素晴らしい国だ」「このまま韓国も宇宙強国へ!」など歓喜の声が上がっている。「宇宙産業にもっと投資しよう」と訴える声も。

一方で「これで天気予報の誤報がなくなりますように。そうでないと税金の無駄」「韓国で打ち上げまで行うには不正腐敗をなくさないと…」などと懸念する声も見られた。(翻訳・編集/堂本

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