「慰安婦の名称をなくし新たな名称を」韓国の中学生が大統領府に請願

Record China    2018年12月4日(火) 20時10分

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4日、韓国大統領府が公式サイトで運営する国民請願掲示板に「慰安婦という名称をなくして新たな名称をつけてほしい」と求める内容が書き込まれた。写真はソウルの慰安婦像。

韓国大統領府が公式ウェブサイトで運営する国民請願掲示板に4日、「慰安婦という名称をなくして新たな名称をつけてほしい」と求める内容が書き込まれた。

同サイトでは、30日以内に20万人を上回る同意が集まった請願には政府関係部門が必ず何らかの回答をすることになっている。上記の内容の請願は、ある中学校の歴史サークルで慰安婦関連の活動をしているという生徒たちが11月29日に掲載したもの。

請願は「国際的に慰安婦問題に対する関心が高まっており、多くの人たちが被害者たちの現在の状況や抱える問題を知っている」と説明した上で、「ただ慰安婦という名称自体に問題があるということを知っているだろうか」と問いかけ、「慰安婦という単語は単純に解釈すると『慰労し心を安らかにしてくれる女性』という意味。これは韓国が過去に日本から受けた被害とは無関係で、むしろ強制連行を否定する日本の主張に近い表現であるため、被害女性たちにとって全く助けにならない」と主張している。

慰安婦の名称をめぐっては1992年8月、第1回挺身隊問題アジア連帯会議で「強制従軍慰安婦」という単語の「従軍」が問題になったことがある。「軍に従属する」という意味の「従軍」は強制と相反する意味を持ち、被害を受けた事実を否定するものである、との主張が出たためだ。同問題は東京で行われた第2回会議でも議論され、その結果、慰安婦との名称は使用するが、必ずシングルクォーテーションを使用し「日本軍‘慰安婦’」と表記することに決まったという。

最後に請願は「慰安婦問題は解決したと主張する日本のせいで被害者たちは苦しんでいるが、韓国国民の関心はそれほど高くないのが現実」とし、「慰安婦の名称が変われば関心が高まり、韓国の努力によって世界にも広まり、最後には日本からの謝罪を受けることができる」と主張。「被害者たちに残された時間は少ない。名称を変えることで私たちは被害者のおばあさんたちに真の謝罪を届けることができる」と同意を呼びかけている。

同請願は「名称を変えることで元慰安婦女性たちの傷が癒えるのならそうするべき」「1日も早く多くの人にこの請願を見てほしい」との応援コメントが寄せられるなど少しずつ注目を集め始めているものの、4日15時の時点で同意数はまだ32人にとどまっている。(堂本

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