【CRI時評】ポルトガルと築く新たな関係

CRI online    2018年12月4日(火) 16時40分

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 ポルトガルのレベロデソウザ大統領の招きの下、習近平国家主席は4日からポルトガルに公式訪問を行うこととなった。中国の国家元首がポルトガルを訪問するのは八年ぶりのことであり、中葡両国が国交樹立四十周年を迎えるこのタイミングで習主席が訪問を果たすことは、両国関係に新たな一ページを添え...

 ポルトガルのレベロデソウザ大統領の招きの下、習近平国家主席は4日からポルトガルに公式訪問を行うこととなった。中国の国家元首がポルトガルを訪問するのは八年ぶりのことであり、中葡両国が国交樹立四十周年を迎えるこのタイミングで習主席が訪問を果たすことは、両国関係に新たな一ページを添える意味も込められたものとなる。

 中国とポルトガルは遠く離れてはいるものの、政治的関係は良好で、経済貿易協力においても関係を密にしており、人財、文化面における交流も頻繁で、計り知れない協力のポテンシャルを有していると言える。四百年以上前から、ポルトガル商人は中国南方の沿海地域でビジネスを展開しており、一九七九年に国交を樹立して以来は、両国の指導者が頻繁に訪問を繰りかえし、政治信頼を高め、マカオ問題の順調な解決を実現してきた他、二〇〇五年には全面的戦略パートナー関係を樹立している。

 経済貿易においては、中国はポルトガルのアジアにおける最大の貿易パートナーであり、ポルトガルもまた中国の対EU投資における主要投資先国の一つとなっている。統計によれば、ポルトガルにおける中国の投資額は九十億ユーロを越えており、エネルギー・金融・保険・通信・民間航空・水利・エンジニアリングデザイン・建築資材・ヘルスケア等の分野をカバーし、現地で三万六千の雇用機会を創造している。ファーウェイZTE、三峡グループ並びにステートグリッド等の中国企業もポルトガルで発展を遂げており、新時代の中葡関係を密接化する重要な紐帯に育っている。また、中葡間の直行便も就航から一年余、両国の教育、人財文化及び観光等の分野における交流の発展を大きく促してきた。

 ポルトガルはEUの加盟国であり、長期にわたり中国―EU関係を最も積極的に支持してきた加盟国の一つでもある。2003年には、中国とポルトガルなど七つのポルトガル語国家の呼びかけにより「中国―ポルトガル語国家経済貿易協力フォーラム」を創設、中国と欧州・アジア・アフリカ・ラテンそれぞれのポルトガル語国家の経済貿易協力の促進に努めてきた。2016年には、中葡両国の間で『第三国市場における協力強化に関するメモランダム』を締結、緊密な協力と、ポルトガル語国家と欧米市場の共同開発について方針を明確化した。2017年には、中国とポルトガル語国家の輸出入総額は1175.88億米弗となり、同期比29.4%の成長を見せた。

 伝え聞くところに拠れば、習主席のポルトガル訪問期間中、中葡両国は共同声明を発表し、「一帯一路」共同建設における協力メモランダムと一連の分野協力協定に調印することが予定されているという。世界の枠組みが大きな挑戦に晒され、中欧関係が更なる原動力を欲しているこのタイミングにおける習主席のポルトガル初訪問は、両国関係に新たな一ページを加えるのみならず、中欧関係に新たな原動力を注ぎ、更には世界経済の盛り返しと国際情勢の安定により多くのポジティブな要素を提供するものとなろう。

(崔洪建・中国国際問題研究院欧州研究所所長)

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