【CRI時評】「運河の情縁」が昇級

CRI online    2018年12月3日(月) 20時45分

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 パナマ共和国のフアン・カルロス・バレーラ大統領の招きにより現地時間2日、習近平主席はパナマ市に到着し、パナマ公式訪問を開始した。これは習近平主席にとってのパナマ初訪問であり、中国の国家主席の同国初訪問でもある。 160年余り前、一群の中国人が初めて太平洋を渡りパナマに到着し、現...

 パナマ共和国のフアン・カルロス・バレーラ大統領の招きにより現地時間2日、習近平主席はパナマ市に到着し、パナマ公式訪問を開始した。これは習近平主席にとってのパナマ初訪問であり、中国の国家主席の同国初訪問でもある。

 160年余り前、一群の中国人が初めて太平洋を渡りパナマに到着し、現地の鉄道建設や運河掘削に協力した。現地の人々は親しみを込めて「運河中国人」と呼んだ。パナマ市内にある「中国・パナマ公園」とパナマ運河のほとりにある「中国人パナマ到着150周年記念碑」は、当時の歴史の証人だ。現在ではパナマにいる14人にひとりが中国人だ。在パナマ中国人28万人は、ラテンアメリカ地区で最大の華僑コミュニティーのひとつを形成している。2004年、パナマ政府は毎年3月30日を「中国人の日」に定めると宣言した。

 中国とパナマの「運河の情縁」はこれだけにとどまらない。パナマ運河は世界で最も重要な水路のひとつだ。140以上の航路と結びつき、全世界の毎年の貿易輸送量の6%がこの運河を通過する。運河の通航状況は「全世界の貿易のバロメーター」と見なされている。2016年6月、9年間の歳月をかけて行われたパナマ運河拡張工事が完了し、中国貨物船の「中遠海運パナマ号」はパナマ運河の新たな閘門を通過した最初の貨物船となり、パナマが中国の海運物流を重視していることが示された。現在では、中国はパナマ運河利用の2番目の大利用者であるだけでなく、運河に到着する貨物の出発国としても、運河を通る貨物の行き先国としても世界第2位だ。

 2017年6月、中国とパナマは正式に国交を結んだ。中国とパナマはまさに、ともに発展する巨大なチャンスを迎えた。運河の太平洋側にあるコロン・フリー・ゾーンは西半球最大の自由貿易区であり、世界第2の自由貿易区でもある。そして中国はコロン・フリー・ゾーンに対する世界最大の貨物供給国だ。過去1年間余りで、中国のエネルギーや金融、電信、インフラ建設、科学技術企業が続々とパナマに進出し、現地で1000人規模の雇用の機会を創出した。中国企業は運河周辺の港湾拡張工事にも積極的に参画している。今年4月、中国はパナマへの直行便路線を開設した。これは、中国と中米を結ぶ初めての直行航空路線だ。

 昨年にバレーラ大統領大統領が訪中した際、パナマは中国側との「一帯一路」協力了解覚書に署名した、ラテンアメリカとカリブ海国家での最初の国となった。実際に、パナマは「2030国家物流戦略」を積極的に推進しており、世界クラスの物流センターになろうと注力している。中国と互いに結びつくことを、パナマのメディアは「逸してはならない好機」と称した。

 中国・パナマ関係が昇級したことは、両国が相互尊重・平等と相互信頼の原則にもとづき、束縛を勇敢に打破して発展の大きな扉を開けさえすれば、互恵的でウィン・ウィンの繁栄する未来を迎えられることを説明している。扉を開けるのが早ければ早いほど、両国の人民にはより多くの幸せがもたらされることになる。(CRI論説員)

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