韓国の国民所得3万ドル超へ「先進国の関門を突破」=韓国ネットは冷ややか「何の意味があるやら」

Record China    2018年12月5日(水) 6時10分

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3日、韓国の中央日報は「韓国は今年、1人当たり国民総所得と国内総生産が3万ドルを超え、先進国入りの関門を突破するだろう」と報じた。写真はソウル。

2018年12月3日、韓国の中央日報は「韓国は今年、1人当たり国民総所得(GNI)と国内総生産(GDP)が3万ドルを超え、先進国入りの関門を突破するだろう」と報じた。

企画財政部と韓国銀行によると、昨年の韓国の1人当たりGNIは2万9745ドル(約338万円)、GDPは2万9744ドルで、今年は成長率を考慮すると、いずれも3万1000ドルを記録する見通しだ。企画財政部のト・ギュサン経済政策局長は「急激な経済環境の変化さえなければ、3万ドル超えは無難だろう」「先進国への重要な関門を通過する」と話しているという。

記事は「1人当たりの国民所得3万ドルは先進国入りの関門と見なされている」と説明。昨年に1人当たりGNIが3万ドルを超えた国は、経済協力開発機構(OECD)加盟国でも23カ国で、「一時は世界で最も貧しい国だった韓国が先進国入りしようとしていること自体が奇跡に近いと評価される」と伝えている。

また、韓国経済研究院がこの23カ国を分析した結果、3万ドル超え当時の潜在成長率は平均2.8%で、韓国の今年の潜在成長率(2.9%)と同水準だったといい、「韓国経済の現在の基礎体力は中間レベルだ」と分析している。

一方で「体感景気と密接な雇用、住居費用、教育環境、所得分配などが改善されていないため、国民所得3万ドルの体感度が低い」ことを問題として挙げている。昨年の1人当たりの家計可処分所得(PGDI)は1万6573ドルで、2006年に比べ34%の増加だが、同期間のGNI増加率(43%)を下回る。国の経済が成長し、政府の懐は豊かになり、企業の業績も上がったが、相対的に家計は潤っておらず、所得の二極化も深まっていると指摘している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「3万ドルならどうだって言うんだ。こっちはどんどん生活が苦しくなってるのに」「体感は2万ドルだ」「個人の暮らしの質とGDPは関係ない。国民総生産なんて、何の意味があるやら」「GDPのちょうど半分ぐらいが実際の国民の収入だな」「物価はスイスの次に高い韓国。スイスは8万ドルだけど」「大企業や公営企業、公務員、芸能人くらいにしか関係ない話でしょ」「文大統領の業績じゃないからな」など、厳しい意見が多数寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

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