中国が米国からの原油・天然ガスの輸入を停止か―ロシアメディア「貿易戦争が一切を変えた」

Record China    2018年12月2日(日) 13時20分

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中国メディアの参考消息は1日、ロシアメディアを引用しつつ、中国の原油・天然ガスの米国からの輸入が10月には「ゼロ」だったと紹介。「貿易戦争が一切を変えた」とするロシアメディアの見解にも触れた。

中国メディアの参考消息は1日、ロシアメディアを引用しつつ、中国の原油・天然ガスの米国からの輸入が10月には「ゼロ」だったと紹介。「貿易戦争が一切を変えた」とするロシアメディアの見解にも触れた。

ロシアメディアのRIAノーボスチが11月29日付で伝えたとして、米国は中国市場を失うことで10億ドル(約1135億円)単位の損失を被る可能性があるとした。

記事によると、中国は2018年、太平洋沿岸で約360万トンの液化天然ガスを陸揚げした。米国産が最も多く、オーストラリア、カタールが次いだという。

しかし2018年になってから米国の対中天然ガス輸出は減少し、1―8月累計で前年同期の270万トンに対して100万トンに落ち込んだ。

記事によると、10月における中国の天然ガスの国別輸入順位はオーストラリア、カタール、マレーシアの順になった。原油は1日当たりの輸入量が過去最高の970万バレルで、主要輸入国はロシアとサウジアラビアだった。記事は、「10月になり中国の米国からの石油と天然ガスの輸入がストップしたのは、ワシントンと北京の貿易戦争の結果だ」と論じた。

なお、2017年実績でも、中国最大の原油輸入先はロシアだった。中国貿易新聞網の2018年3月7日付記事によると、17年の原油輸入については、ロシアからが14.23%で、第2位以下はサウジアラビア(12.43%)、アンゴラ(11.11%)、イラク(8.78%)、イラン(7.42%)と続いた。特にロシア原油の輸入量は前年比14.98%増、サウジ原油は28.90%増と伸びが大きかったという。

中国が米国から輸入する量は、中国の輸入量全体と比べれば大きくないが、参考消息の記事は、米国側からすれば、中国は米国にとって、カナダに次ぐ原油の輸出先と指摘。2018年5月実績では、中国は米国から1日当たり42.7万バレルの原油を輸入しており、米国の関連業者にとっては中国以外の輸出先を開発するのは、相当に難しいと評した。

参考消息の記事によると、中国が米国産原油の輸入を停止したことで、ロシアからの輸入がさらに増加するとの見方が出ているという。また、2018年内にはロシアと中国を結ぶ原油パイプラインの正式供用が始まることで、ロシアから中国への原油輸入量はこれまでの年間1500万トンから3000万トンに増やせるという。(翻訳・編集/如月隼人

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