エジプトに改良型の無人戦闘爆撃機「翼龍―1D」32機を売却―中国

Record China    2018年11月30日(金) 0時20分

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中国メディアの観察者網は27日、無人戦闘爆撃機「翼龍―1」の改良型である「翼龍―1D」32機の売却で、中国側とエジプトとの契約が締結されたと報じた。写真は2018年の珠海航空ショーで展示された「翼龍―1D」。目立つ存在ではなかったという。

中国メディアの観察者網は27日、外電を引用しつつ中国で開発された無人戦闘爆撃機「翼龍―1」の改良型である「翼龍―1D」32機の売却で、エジプトとの契約が締結されたと報じた。6日から11日まで開催された珠海航空ショーで契約が結ばれたという。

「翼龍―1」を開発したのは中国航空工業集団傘下の成飛機設計研究所。初飛行は2007年。中国空軍が08年に運用を始め、アラブ首長国連邦、パキスタン、キルギスタン、サウジアラビア、インドネシアなどにも売却され、ウズベキスタンとナイジェリアにも売却が決まったとされる。

同機は偵察や電子戦、対地攻撃以外にも、災害時の状況観測、大気および気象観測、地質調査や測量、環境保護、農薬の散布や森林火災時の消火活動にも利用できるという。

エジプトもすでに翼龍―1を導入しており、これまでテロリストとされる人物をAR―1空対地ミサイルで攻撃する動画が公開されている。

エジプトは反テロ作戦に翼龍―1を用いてきたが、テロリストには住宅地に分散して潜伏しており、夜間に移動するなどの特徴があり、翼龍―1の状況把握、滞空時間、搭載兵器量には問題があるとして、中国側に改良を要求したという。

翼龍―1Dはそれまで14メートルだった翼幅を17.5メートルに広げ、搭載量を100キログラムから400キログラムに増やした。そのため、爆弾またはミサイルを計4基搭載できるようになったという。

また、レーダーも高性能のものを搭載し、最高高度を7000メートルに引き上げたなどで、気象条件、地形、自然光の状態などの影響を受けずに、航空写真と同様の解像度を持つレーダー画像の撮影が可能になったという。(翻訳・編集/如月隼人

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