【CRI時評】開放・包容・協力、世界の果てまでも隣国のごとく

CRI online    2018年11月23日(金) 20時25分

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 アジア太平洋経済協力会議(APEC)出席のための外遊を終えたばかりの中国の習近平国家主席は27日、スペイン、アルゼンチン、パナマ、ポルトガルへの公式訪問の旅に出る。アルゼンチン首都のブエノスアイレスではG20サミットに出席する。 2018年は反グローバル化、一国主義、保護主義な...

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 アジア太平洋経済協力会議(APEC)出席のための外遊を終えたばかりの中国の習近平国家主席は27日、スペイン、アルゼンチン、パナマ、ポルトガルへの公式訪問の旅に出る。アルゼンチン首都のブエノスアイレスではG20サミットに出席する。

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 2018年は反グローバル化、一国主義、保護主義などが国際秩序に大きな打撃を与えた1年だった。この100年間を通じてなかった大変局の時代に、各国は心を鎮め、歴史を回顧し、教訓を総括し、互いに良質な動きをして、さらに素晴らしい未来のためにさらに多くのプラスのエネルギーを注入せねばならない。中国の最高指導者の外交のための出国日程が緊密に手配されていることには、中国が最大の発展途上国かつ安保理常任理事国として錯綜する外部環境に向き合い、グローバル·ガバナンスの改革に貢献する「開放的な協力 共同の発展」という中国方案に対する断固たる信念とたゆまぬ努力の積極さが反映されている。

 習主席が今年の元首外交の最終局面を展開する旅で、スペイン、アルゼンチン、パナマ、ポルトガルはいずれも、開放型の「一帯一路」という一大プラットフォームの建設に参与することを採択し、中国との協力にウィン・ウィンの路線図を見出した国だ。

 データが示すように、浙江省義烏―マドリードの中欧定期便列車(義新欧定期便列車)という世界最長の鉄道輸送ルートが2014年11月に運行を開始して以来、2014年には160万ドルに達しなかったスペインから中国の義烏という地域への輸出額が、2017年には1000万ドル以上に押し上げられた。

 今月に終わったばかりの中国の「ダブル・イレブン」ショッピング期間と第1回中国国際輸入博覧会で、平素からアルゼンチンの「三宝」のひとつとして誉の高いパンパ・ビーフは人気に火が付き、ある電子商取引プラットフォームではもも肉ブロック1万個が販売開始から1分も過ぎないうちに完売した。アルゼンチンのゲラー駐中国大使は、アルゼンチンが輸出する牛肉の半分以上が中国向けであり、今後数年間でアルゼンチンが中国に輸出する牛肉など肉類産品は年平均で10億ドルに達するだろうと述べた。

 昨年中国と国交を樹立したばかりのパナマは、中国との「一帯一路」建設の覚書に署名した、ラテン・アメリカでの最初の国だ。パナマのインカピヤ副外相は、パナマは物流と貿易の地域の枢軸としての機能を発揮し、中国がラテン・アメリカに入る際の門戸や橋になりたいと表明した。

 ポルトガルは「一帯一路」の欧州への門戸、さらに「一帯一路」をアフリカや南アメリカ地区につなげるための橋になりたいと希望している。不完全な統計ではあるが、これまでのまとめでは、中国の企業と個人によるポルトガルにおける投資額は90億ユーロを突破した。ポルトガルはすでに、中国の対欧州投資の5番目の大きな対象国だ。

 目下のところ、世界経済は改めて、発展の見通しが不透明という試練に直面している。GDPと国際貿易でそれぞれ全世界の総量の85%と75%を占めるG20の指導者はなおさらのこと、この時節に当たっては雑音による干渉を排除し、「同じ船の上」という意識を強め、多国間主義への信念を確固たるものにし、開放と協力を深め、共同の発展を実現する共通認識を凝縮することが必要だ。 

 アルゼンチンを訪問中、中国の習近平国家主席と米国トランプ大統領は中米貿易摩擦が勃発してから初めての会談を行う。両国元首の会談における一挙手一投足と一言一句が全世界から強く注目されることになる。国交樹立以来、中米両国は40年間の風雪を経てきた。双方の関係は一貫して「ゼロサムゲーム」ではなく、和すれば共に勝ち、争えば共に負ける関係であることが変化したことはない。今回も例外ではない。

 G20サミットが開催されるこの時期に当たり、北半球はすでに冷え込みの初冬を迎えた。しかし南半球にあるブエノスアイレスではまさに、初夏の暖かい清風が吹いている。大自然はこのような細心の段取りで人々に告げているのだ。転機とはどこでにも存在するものだと。(CRI論説員)

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