ドルチェ&ガッバーナの中国侮辱騒動、「西側はまだ中国を受け入れていない」―米華字メディア

Record China    2018年11月23日(金) 7時30分

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22日、ドルチェ&ガッバーナによる「中国侮辱」騒動について、米華字メディア・多維新聞は「西側はまだ、心理的に中国を受け入れていない」と題する記事を掲載した。写真は靴ブランドが出した「ドルチェ&ガッバーナとは無関係」とする声明。

2018年11月22日、イタリアのファッションブランド・ドルチェ&ガッバーナによる「中国侮辱」騒動について、米華字メディア・多維新聞は「西側はまだ、心理的に中国を受け入れていない」と題する記事を掲載した。

中国上海での大型イベントが直前に中止される事態となったこの騒動は、イベントに向けた宣伝動画の内容が発端となった。「中国式発音」の英語ナレーションや中国人らしき女性モデルが箸でピザを食べる姿などが中国人の神経を逆なでし、さらにはデザイナーのステファノ・ガッバーナ氏がSNS上で中国を侮蔑する発言をしたとの指摘も出現。ガッバーナ氏やブランドは「アカウントを乗っ取られたことによるもの」と釈明し、その後2度目となる声明も出したが、中国では「謝罪に関する言及がない」などと再び反発の声が上がっている。

記事はこうした経緯を説明した上で、「ドルチェ&ガッバーナがイベントのために投じた大量の労力が無駄になった。長期的に見ると、同ブランドが向き合わなければならないのは中国市場をどう守っていくかという問題だ」と指摘。騒動がここまで大きくなった原因については「異なる文明への『差別』。中国は数十年前と変わらず閉鎖的で立ち遅れているという、中国に対する偏った見方がある」「自分たちの文明が最も素晴らしいという認識が他の文明と向き合った際、衝突が起こりやすい」と分析する。

続けて「こうした状況は中国に進出した他の外国企業でも起きている」とし、米国のホテルがチベット自治区、香港、マカオ、台湾を「国」として扱った問題や独自動車ブランドの広告にダライ・ラマの言葉が使われた問題などに言及。これら問題について「中国のルールを知らないか、わざとすれすれのラインを狙っているかだと受け止められるかもしれないが、つまるところ彼らは心理的に中国を受け入れておらず、中国のルールも尊重していないのだ」との見解を示し、最後は「今回の騒動で外国企業も何かを学んだはず。中国はもはや彼らの認識の中にある中国とは違う。これを受け入れられないのであれば、企業は『試行錯誤』によって自らの認識をゆっくりと変えていくしかない」という言葉で締めくくっている。(翻訳・編集/野谷

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