マラソンの国旗投げ捨て騒動、渦中の選手が心境激白=「怒っていない」―中国

Record China    2018年11月21日(水) 11時50分

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18日に江蘇省蘇州市で行われた女子マラソン大会で、中国選手が手渡された国旗を投げ捨てた問題で、渦中の選手が現在の心境を語った。

18日に江蘇省蘇州市で行われた女子マラソン大会で、中国選手が手渡された国旗を投げ捨てた問題で、渦中の選手が現在の心境を語った。

同大会に出場した中国の何引麗(ハー・インリー)は、ゴールまで残り数百メートルでアフリカ人選手とトップを争うデッドヒートを繰り広げていた。そうした中、コース脇にいたボランティアが突然飛び出してきて中国国旗を何に差し出した。何はこれを受け取らなかったが、その先にいた別の人物が再び国旗を差し出した。何は受け取ったものの、雨に濡れた国旗は重く、ペースを乱され失速。国旗を路上に投げ捨てて後を追ったが追い付けず2位だった。

何が国旗を投げ捨てたことについて、一部のネットユーザーや同じマラソン選手から「国旗に対する不敬だ」「私なら金より国旗を選ぶ」などと批判の声が上がった。だが、中国中央テレビ(CCTV)や専門家が相次いで擁護する論評を発表。ネットユーザーの多くも何に理解を示し、大会の運営に問題があったと指摘している。

多くの人が「ボランティアに邪魔をされたことが着順に影響を及ぼした」と認識する中、何本人はどう感じているのか。北京青年報によると、同大会の規定でレース終盤に選手に国旗が渡されることになっていたといい、そのことは何も事前に知っていたという。しかし、何は「その時は受け取りたくありませんでした。レースに影響すると思ったので。あの時は、(アフリカ人選手との)勝負は五分五分の状況でした」としている。

別の人物が現れて再び国旗を差し出したことについては、何自身も予期していなかったといい、「体力が限界に来ていて、突然、目の前に国旗が差し出されました。国旗を踏んでしまわないように気を付けましたが、(雨に濡れて)広げることができず、丸めて持っていくしかないと思いました。でも、走っている時は腕を大きく振っているので国旗を持ったことでペースが乱れました」と説明した。

また、国旗を渡したボランティアに対しては怒っていないとした上で、「国旗を受け取っていなかったとしても、優勝できたとは限りません」「彼女たちは自分の任務を全うしようとしただけです。彼女たちを責める必要はありません」とかばった。さらに、「大会組織委員会を尊重していたので国旗を受け取りました。ですが、レース中の外からの干渉はスポーツ選手のパフォーマンスに影響を与える可能性があります。今後はぜひ、ゴールした後に国旗を渡すように変更していただきたいです。国旗を身にまとえるのは光栄ですが、正しい方法でお願いしたいです」と殊勝に語った。(翻訳・編集/北田

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