中国で7年仕事をした独紙記者が感じたこと―独紙

Record China    2019年4月22日(月) 12時50分

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中国メディアの環球網は16日、ドイツ・ドレスデンの地元紙に掲載された「新中国との別れ―あれから7年、われわれはこの、世界中のどこよりも変化の目まぐるしい国を後にする」と題するコラムを紹介した

中国メディアの環球網は16日、ドイツ・ドレスデンの地元紙に掲載された「新中国との別れ―あれから7年、われわれはこの、世界中のどこよりも変化の目まぐるしい国を後にする」と題するコラムを紹介した。執筆者はドイツのフェリクス・リー記者。

リー記者は、「私は幼少期を80年代の北京で過ごした。当時の北京の印象は『灰色』だった。木々はまばらで、高層ビルはおろか車すら見かけない。店も少なく、人々は濃い紺や灰色の服を着ていた」と思い返した。

しかし、2012年に記者として再び北京へ戻ると、都市の姿は大きく変化していたという。「緑が増え、人々の暮らしは多種多様なものになっていた。出稼ぎ労働者の手によって地下鉄や高速道路、ショッピングモールや高層ビルが次々と建設され、公園や広い道路が造られた。人々は誰もが希望に満ちていた。30余年にわたる改革開放は、貧しかったこの国を繁栄に導いたのだ」とつづった。

記者は街の細部にまで注目している。「12年になると車のクラクションや建築現場の音といった、以前のような喧噪(けんそう)も聞かれなくなった。かつて北京の空を覆っていたスモッグは見られず、街は清潔に整備され、監視カメラが街の安全を守っている」とした。

しかし、「同時に、北京は『高く』なり過ぎてしまった」とも指摘。以前、同記者の部屋の掃除に入っていた、北京に30年住む清掃員の女性は、90年代末に安く買ったアパートの一室を最近になって売りに出し「大富豪」になったという。今では郊外で孫の面倒を見る生活を楽しんでいるそうだ。一方で知り合いの若いエンジニアは北京に残って働きたかったが予算内に収まる部屋が見つからず、仕方なくほかの都市に移り住んだという。

同記者は、「中国を離れてからというもの、中国の人々が懐かしく思われてたまらなくなる。誰もが将来に対して明るい展望を描いていて、変化を恐れていなかった。またこの国を訪れることができたとき、社会がより開放的で、平等になっていることに期待する。きっとその頃には僕はさらに忙しく過ごさなければならないだろう。目まぐるしく変化するこの国は、間違いなく世界により大きく影響を及ぼすようになるからだ」とつづった。(翻訳・編集/岩谷)

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