「国旗を捨てるとは何事か!」中国人選手の行動が愛国論争に、マラソン大会で選手に国旗手渡しは決まりごと?―中国メディア

Record China    2018年11月19日(月) 19時20分

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19日、中国メディアの澎湃新聞は、「マラソン大会でゴール直前の中国人選手に中国国旗を手渡しするのは決まりごと?」とする記事を掲載した。

2018年11月19日、中国メディアの澎湃新聞は、「マラソン大会でゴール直前の中国人選手に中国国旗を手渡しするのは決まりごと?」とする記事を掲載した。

18日に中国江蘇省蘇州市で行われた女子マラソン大会で、アフリカの選手とゴール目前でデッドヒートを繰り広げていた中国人選手に、大会ボランティアが中国国旗(陸上選手がゴール後に羽織ったりする大きなもの)を差し出したことが物議を醸している。

雨の中で行われたレースの終盤、大会ボランティアがアフリカの選手とトップ争いを繰り広げていた中国人選手に中国国旗を差し出したが、中国人選手はこれを受け取らなかった。すると、その先にいた別のボランティアが再び中国人選手の前に飛び出して国旗を差し出した。中国人選手はこれを受け取ったものの、ペースを乱され失速。結局、国旗を路上に投げ捨ててレースを続けたが、トップには届かず2位となった。

中国人選手が国旗を投げ捨てたことについて、中国のネット上では「国旗を捨てるとは何事か」などと批判の声が上がった。これについて、中国人選手は、中国版ツイッターの微博(ウェイボー)で「投げ捨てたのではありません。国旗が雨でびしょびしょに濡れていて、腕もこわばっていたので、落としてしまったのです。申し訳ありません」と釈明し謝罪した。

澎湃新聞によると、ネット上では「ボランティアがレースを妨害した」とする声が上がっているが、大会ボランティアがゴール前で最初に現れた中国人選手に中国国旗を差し出すのは大会ルールで定められていたことだという。

大会関係者によると、このルールは大会のプロモーションを担当した企業が定めたもので、関係者は「愛国精神を宣伝すること自体に何ら問題はない。ボランティアもルールに従って行動した」と説明している。

この中国人選手も、過去の大会でゴール直前に中国国旗を受け取ったことがあるという。記事は「中国のマラソン大会で、ゴール直前で中国人選手に中国国旗を手渡すのは、決まりごとになっているのかもしれない。だがレースを妨害するリスクもある。主催者側はルールを制定する際に、細部の気配りについてもっと考慮すべきではないのか」と指摘している。(翻訳・編集/柳川)

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