急浮上した「中台問題」の余波、ドラマ「如懿伝」の記者会見中止、主演ジョウ・シュンら姿見せず―台湾
配信日時:2018年11月19日(月) 11時0分

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17日、台北市で行われた第55回金馬奨の授賞式では、台湾の女性監督による「台湾独立」、中国の俳優の「一つの中国」発言をきっかけに政治問題が浮上。複数の中国映画がアフターパーティーを急きょ取り消すなど、思いがけない事態に発展した。
翌18日、中国で今年大ヒットした時代劇ドラマ「如懿伝」をPRする記者会見が、台北市内のホテルで行われる予定だった。この記者会見には主演の3人、ヒロインを演じた中国の女優ジョウ・シュン(周迅)および、台湾の俳優ウォレス・フォ(霍建華)と女優チャン・チュンニン(張鈞●、●はうかんむりに[心/用])が出席することになっていた。しかし、予定時間になり記者が会場に集まっても3人は姿を見せず、主催側が急きょ中止を発表している。
主催者の福斯メディアグループの説明によると、「出演者が事情により出席できない」ため中止を決定したとのこと。同社代表が集まった記者や関係者に謝罪するとともに、「私どもも非常に残念に思っている」と遺憾の意をコメントしている。
台湾メディアによると、ウォレス・フォとチャン・チュンニンはすでに会場のホテルに到着し、待機していたとのこと。しかし、福斯メディアとジョウ・シュン側との間での交渉が成立せず、やむなく中止に至ったという。(翻訳・編集/Mathilda)