スモッグに煙る韓国、5日連続で緊急措置発令―中国メディア

Record China    2019年3月7日(木) 10時10分

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6日、中国メディアの参考消息網は、5日連続でスモッグに覆われた韓国で「緊急低減措置」が発令されたことを伝えた。また、澎湃新聞は韓国のスモッグの原因について、中国外交部の回答を紹介した。写真は北京の大気汚染。

2019年3月6日、中国メディアの参考消息網は、シンガポールメディアの「聯合早報」の報道を引用し、5日連続でスモッグに覆われた韓国で、「緊急低減措置」が釜山(プサン)と蔚山(ウルサン)を除く全国に発令されたことを伝えた。また同日、中国メディアの澎湃新聞は、韓国のスモッグの原因が中国にあるという指摘に対して、中国外交部の陸慷(ルー・カン)報道官の回答を紹介した。

参考消息網の記事は、韓国メディアのKBSの報道を引用。韓国では微小粒子物質「PM2.5」の1日平均の濃度が1立方メートルあたり135マイクログラムを超え、1月に記録した129マイクログラムを上回って過去最悪を更新したため、5日連続で「緊急低減措置」が発令されたという。さらにソウル首都圏と忠清道の一部地域では、制度実施以来初めて6日連続の発令になったという。韓国内では、今回の高濃度のPM2.5の原因について、朝鮮半島周辺で発達した高気圧の影響で上空の大気が停滞したところに、中国の工場から出る環境汚染物質や黄砂が偏西風に乗って飛来したためと分析しているという。

記事はほかに、英紙デイリー・テレグラフの報道を紹介。韓国ではスモッグの深刻化を受けて、焼却施設への監督を強化した結果、2011年に611カ所あった施設は2018年に395カ所に減り、2017年末から中国が外国からプラスチックなどの資源ごみの輸入を禁止したため、処理しきれなくなった廃棄物は国内で放置されている。韓国東部の義城郡の廃棄物処理場には、約17万3000トンの廃棄物が未処理のまま放置され、ごみが分解されてできたガスで火災や悪臭が発生するなどの問題が起きているという。

澎湃新聞の記事によると、中国外交部の記者会見で陸慷(ルー・カン)報道官は「韓国のスモッグの原因が中国から来ている」という韓国側の分析についての質問に「この2日間の報道を注意深く見ていたが、ソウルのPM2.5の計測値は(1立方メートルあたり)147マイクログラムだった。北京の方はそこまでひどくなかった。スモッグの原因は近年多くの国家が注目しているが、原因は非常に複雑だと共通認識している。どのように対処するかについては、科学的な根拠に基づいた対応を取る必要がある。全員で協力できれば、もちろん良いことだ。具体的な協力をすれば、韓国側も中国の環境保護についてもっと理解をしてくれるだろう」と回答したという。(翻訳・編集/原邦之

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