フランスで中国人追放求める声も、「無知と愚かさがウイルスを超える速度で拡大」―中国メディア

Record China    2020年2月8日(土) 12時0分

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中国メディア・人民網は5日、フランスでも新型コロナウイルスに関心が集まっており、その影響で特に中国人を対象としたアジア人差別が起こっていると報じた。

中国メディア・人民網は5日、フランスでも新型コロナウイルスに関心が集まっており、その影響で特に中国人を対象としたアジア人差別が起こっていると報じた。記事は人民網のフランス語版担当のフランス人記者が執筆した。

記事は、「この数週間で、新型コロナウイルスは中国で劇的に流行し、全世界にも広がった。世界中でトップニュースになっており、フランスも例外ではない。長年、フランスメディアがこれほど多く中国について報道したことはなかった。最近ではあらゆるニュース番組の話題となっており、ラジオや新聞でも多くの特集が組まれている」と伝えた。

続いて、「今日では、ほぼすべての人が携帯電話で写真や動画を撮影して、インターネットを通じて瞬時に世界中へ発信することが可能だ。こうした情報発信の形態がすべてを変えた」と述べた。そして、「新型コロナウイルスの流行に関する中国の透明性は、外国メディア、特にフランスメディアによって高く評価されている」とし、「中国政府の(ウイルスに関する情報の)透明性は有益であり、事実隠蔽は不得策だと深く理解している。そのため、我々は流行に関する多くの画像や情報を得られるのだ」とした。

その上で、「現在の情報から、中国政府の感染対策の速さとレベルは本当に驚くべきものであるとわかった。そして、中国政府のアプローチは完全に正しいことが証明された。現在、2万人以上の新型コロナウイルスの感染者が確認され、400人以上が死亡している。この人数は中国の人口が14億人であることからすると、まだ比較的控えめである」と評した。

また、「中国は武漢市に設備の整った病院を迅速に建設し、武漢市を封鎖した。この対応は世界の人々の記憶に永遠に残り、中国の偉大な復興のもう一つの象徴になるだろう」とした。そして、「筆者の周囲の友人たちはこうした対応に大変感銘を受け、惜しみなく称賛している。フランスで同じことが起きた場合、政府に同様の対応ができるかと考えている」とした。

一方で、「フランスでもやりきれない現象がおこっている。愚かで無知な方法で、アジア人が差別されている」と指摘。「長年フランスのアジア人コミュニティーは代表的な模範であった。彼らの慎み深さ、勤勉さ、成功のイメージに大変多くのフランス人が敬意を示し、称賛してきた」とした上で、「しかし、この数週間で多かれ少なかれすべてが粉々にされた。かつてはほとんどなかったアジア人差別の醜い一面が見え始めた」と伝えた。

記事は、「一部のフランスメディアがアジア人、特に中国人を排斥・侮辱し始め、新型コロナウイルスの感染拡大を中国人のせいにし、中国人の国外追放を要求する人までいる」とし、「すべては誇張された、でたらめな恐怖に基づいている。ある電子掲示板から、無知と愚かさが人種主義を助長していると見て取れる」と指摘。「こうした動きは本当に懸念される。フランスでのウイルスの感染拡大をはるかに上回る速度で広まっている。長い目で見ると、ごく少数の人々がフランス社会で悪意をばらまけば、新型コロナウイルスよりも深刻な被害をもたらす可能性がある」と論じた。(翻訳・編集/毛利)

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