テキトーすぎ?韓国軍に実戦配備されるミサイル、検証実験の内容に疑問の声

Record China    2018年11月6日(火) 23時50分

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5日、韓国・KBSによると、韓国軍は現在、海軍艦艇に搭載する新型艦対空ミサイルを開発中だ。しかし、同ミサイルが軍の設定基準を満たしていないにもかかわらず合格判定を受け、実戦配備計画まで進められていることが分かったという。資料写真。

2018年11月5日、韓国・KBSによると、韓国軍は現在、海軍艦艇に搭載する新型艦対空ミサイルを開発中だが、同ミサイルが軍の設定基準を満たしていないにもかかわらず合格判定を受け、実戦配備計画まで進められていることが分かったという。

記事によると、韓国軍は今年5月に進水した海軍の最新鋭揚陸艦「馬羅島艦」に、敵の航空機とミサイルを撃墜する艦対空ミサイル「海弓」を搭載する計画だ。海弓について、軍は「今年行われた実験で10発中9発が標的に命中した」として合格判定を出し、来年から量産に入ると発表した。

しかし、国防科学研究所と防衛事業庁が同実験に使った標的の速力はマッハ0.5で、北朝鮮の「金星3号」など周辺国の海軍が運営する対艦ミサイルの速度マッハ0.9の半分以下であることが分かったという。また、実際のミサイルは迎撃を避けようと海面を這うように飛行するが、実験の標的のほとんどは高高度で飛行していたため撃墜しやすかったという。軍当局は周辺国のミサイル開発状況を考慮し「マッハ2.0で迎撃できる性能が必要」と要求していた。さらに、超音速標的についてはシミュレーション実験しか行われなかったという。

これについて、韓国野党「正しい未来党」のキム・ジュンロ議員は「シミュレーションのみで実戦配備されたものを、兵士たちが信用して運営できるはずがない。防御は一度崩されると、艦艇自体が危険にさらされることになる」と指摘した。

海弓の開発には約1600億ウォン(約160億円)が投入された。今後、量産のためにさらに5600億ウォンが投入されるという。

これに、韓国のネットユーザーからは「大統領が変わっても、軍事関連の不正はなくならないようだ」「本当に戦争が起きたらどうするつもり?敵は外部にのみいるのではない」「軍需品には厳しい検査と検証が必須なのに、軍関係者と防衛産業間の不条理のせいで、軍には使えない軍需品があふれているのだろう」「7200億ウォンって本当?税金を何だと思っている?」など落胆する声が続出している。

また、「国のお金を無駄にしたのに、責任を取らないのはおかしい。担当者に責任を負わせるべき」「そのまま終わらせないで。政府当局は詳しく調査し積弊清算を」など厳しい処罰を求める声も上がっている。(翻訳・編集/堂本

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