中国で多発する高級幹部の自殺、中国石油天然気の関連会社社長が川に身投げして死亡―中国メディア

Record China    2018年11月1日(木) 17時50分

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中国石油天然気集団傘下の海底石油資源探査会社、渤海鑽探工程の周宗強社長が10月30日に川に飛び込んで死亡したことが11月1日までに確認された。54歳だった。中国では高級幹部の自殺が多発している。

中国メディアの上遊新聞などによると、中国石油天然気集団(中石油)傘下の海底石油資源探査会社、渤海鑽探工程の周宗強(ジョウ・ゾンチアン)総経理(社長)が10月30日に川に飛び込んで死亡したことが11月1日までに確認された。54歳だった。中国では高級幹部の自殺が多発している。

中石油は社内向けに「仕事のプレッシャーと家庭内の原因より世を去った」と通達したという。周社長は2003年に中石油長慶油田分公司の副社長、安全総監督に就任。2013年2月からは陝西延安石油天然気の社長も兼任し、2017年初頭に渤海鑽探工程の社長に就任。中石油の高級幹部のひとりだった。

中国では高級幹部の自殺が多発している。2018年になってから、少なくとも十数件が報道されたと指摘するメディアもある。多くの場合、原因不明または鬱症状のためなどと説明されるが、8月に雲南省プーアル市公安局の李楽澎(リー・ラーポン)副局長が自殺した件では「罪を恐れたため」と発表されるなど、不正摘発絡みだったとされる件もある。

中国では習近平(シー・ジンピン)政権の発足以来、石油関連では国家最高指導層である共産党中央政治局常務委員の経験者である周永康(ジョウ・ヨンカン)受刑者も摘発されるなど、これまで高級幹部が大量に失脚している。そのため、周社長の自殺についても「裏があるのではないか」との憶測が出始めた。

中国メディアの新浪網が同件を奉じた記事に併設したコメント欄では日本時間11月1日午後4時40分現在、「自分を犠牲にして多くの人を保全した」「おそらく背景があるな」といった書き込みが最も多くの「いいね」を集めている。(翻訳・編集/如月隼人

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