Record China 2018年10月31日(水) 23時40分
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香港・中国・台湾、さらにそれ以外の地域の華字メディアは、30日午後に香港で亡くなった作家/ジャーナリストの金庸さんについて、続報を発表しつづけた。中国メディアの中国新聞社は、金庸さんは親友と動画通信しつつ笑顔を浮かべて旅立ったと伝えた。写真は金庸さん。
香港・中国・台湾、さらにそれ以外の地域の華字メディアは、30日午後に香港で亡くなった作家/ジャーナリストの金庸(本名:査良●、●は金へんに「庸」)さんについて、続報を発表しつづけた。中国メディアの中国新聞社は31日、金庸さんは親友と動画通信しつつ笑顔を浮かべて旅立ったと伝えた。
近親者や知人の話としてはまず、最期を看取った息子の查伝倜さんが「午後に旅立ちました。とても安らかでした」とだけ説明したと伝えられた。
中国新聞社は31日になり金庸さんの友人の話として、金庸さんは親友と動画通信しつつ笑顔を浮かべて旅立った伝えた。病室に入ることができない親友ともIT機器を使うことで意思疎通をするなど、「知の巨人」だった金庸さんらしい、この上なく「スマート」な最期だったと言える。
金庸さんの名を大衆に知らしめたのは、長編15作を残した武侠小説だったが、ジャーナリスト、メディア人としての功績も偉大だった。1959年には自ら「明報」を立ち上げ、当時、盛んになった左翼系ジャーナリズムと激しい論戦を展開した。金庸さんは「明報」で、武侠小説の連載と社説などの発表を続けた。金庸さんの主張は一貫して中道で、中国共産党の施策を批判することも多かった。
查伝倜さんはSNSを通じて父親の金庸さんについて「(海のように)広く受け入れる侠客の情け、剛直な正義の政治論壇、五蘊の空(くう)を見極め放下し、笑みを浮かべて鶴に乗り天へと飛ぶ」と紹介した。「五蘊」は仏教用語。人の肉体や精神の働きを5種に分類し、いずれも因果関係の結果として現れてくるだけで実体ではなく、執着すべきでないと説く。(翻訳・編集/如月隼人)
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