日本では定着した「女性専用車両」、韓国ネットはどう見る?

Record China    2018年11月2日(金) 22時20分

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30日、韓国・国民日報は「日本の地下鉄の女性専用車両に乗ってみたら…」と題する記事を掲載した。写真は女性専用車両の案内。

2018年10月30日、韓国・国民日報は「日本の地下鉄の女性専用車両に乗ってみたら…」と題する記事を掲載した。

韓国では2016年に初めて地下鉄に女性専用車両が導入されたが、「必要ない」「男性に対する逆差別だ」など反対意見がいまだ大きい。記者は、大阪のなんば駅から御堂筋線の女性専用車両に乗ったという。「Women Only」という文字が書かれたピンクの案内板があちこちに貼り付けてあり、プラットホームや柱、さらには列車内外のドア、内窓、イスやつり革にも同様の文字が書かれていたことから「『乗り間違えた』という言い訳が通じないよう、最大限びっしり書いたようだ」と伝えている。また利用客からの「他の車両に比べて安心できる」「性犯罪に対する恐怖が少ない」などの声も紹介している。

日本に女性専用車両が誕生したのは2000年。同制度は現在、警視庁「電車内の痴漢撲滅に向けたと取り組みに関する報告書」を基に維持されている。女性専用車両は弱者のための空間でもあり、国土交通省によると、日本全国の鉄道32カ所のうち30カ所で男性障害者の1人での利用を許可している。この他に女性患者の付き添い男性や、小学生以下の男児も大人の女性と一緒なら利用できる。

これを受け、記事では「日本では約20年にわたって制度が維持されてきているため、人々が女性専用車両に慣れている」と伝えている。国土交通省の2015年の資料によると、男性の30%が賛成、50%以上が「反対する理由がない」と回答、女性はそれぞれ50%、30%で、日本人の多くが女性専用車両を肯定的に評価している。

これに韓国のネットユーザーからは多くのコメントが寄せられているが、80%以上を男性が占めている。「男性専用車両もつくって。女性の目を気にして手の位置にも気を使ってる」「男性だって見知らぬ女性とぶつかったら不愉快」「昔は女性を弱者として見たかもしれないけど、最近の女子学生に『女だから弱かったりできなかったりすることはあるか』と聞いたらきっと『ない』と答える。専用車両をつくるなら、男女問わずつくるべき」と「男性専用車両」を望む声が上がっており、女性も「男女を分けたらもっといい。男性も望んでることだし別々にして」「男性専用車両つくって。スリやセクハラ、酔っ払いなどをそこに移動させて」など、「男女別々」を望んでいるようだ。

一方で「まずはピンク(妊婦優先)席をしっかり守ることから。妊婦でもないのに座ってる人が多いところを見ると、女性専用車両など必要ない。ただ色がきれいなだけの地下鉄にすぎない」「どうして(女性専用車両の標識を)ピンクにしたの?女性はピンクと決めつけるのは正しくない。性に対する正しい価値観を植え付けるためには、こういうものからなくすべき」などの意見も寄せられている。(翻訳・編集/松村)

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