中国にスモッグをもたらす新たな元凶はホルムアルデヒドと専門家―中国メディア

Record China    2018年10月21日(日) 7時40分

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19日、観察者網は、ホルムアルデヒドが冬の中国にスモッグをもたらす原因だとの研究結果が出たと伝えた。資料写真。

2018年10月19日、観察者網は、ホルムアルデヒドが冬の中国にスモッグをもたらす原因だとの研究結果が出たと伝えた。

記事は、ニューヨークタイムズの報道を引用。ハーバード大学と清華大学、ハルピン工業大学が共同で行った研究のレポートが、米国の科学雑誌 Geophysical Research Lettersに掲載されたという。

これによると、ホルムアルデヒドの排出(主に自動車や化学工場、精油所から排出される)が冬季の中国で発生する「重厚で有毒な」汚染物に影響を与えており、以前考えられていたよりもこの影響力が大きいことが分かったという。

科学者らは「スモッグ中の『かなりの部分』である硫化物が、石炭を燃焼する時に排出されるホルムアルデヒドと二酸化硫黄との間で発生する化学反応の結果だと考えている」のだという。

記事は、「中国のスモッグ対策は、二酸化硫黄の排出を削減することに努力を集中し、一定の成果を収めたが、今回の研究によって空気の質改善のためのさらなる提案が出された。それは、自動車と工業精練の際に排出されるホルムアルデヒドを減少させることだ」と伝えた。

ハーバード大学の研究者でレポートの主な作成者であるJonathan M.Moch氏は、「我々の研究は、空気汚染を取り除く素早い方法を示している」と語った。そして、「北京に近い天津には大量の化学・石油精錬工場が集中しており、これらの施設からの排出を削減すれば『極めて大きな影響』となるが、実際に実行するのは難しい」との見方を示している。

記事は、「これまで長年にわたって人々は、中国の空気汚染の主な粒子状物質は硫酸塩だと考えてきたが、清華大学とハルピン工業大学の研究者が今回の研究で、ホルムアルデヒドと二酸化硫黄と反応で発生するヒドロシキメタンスルホン酸塩(hydroxymethane sulfonate)が空気汚染物の重要な原因であることを発見した。これでなぜ二酸化硫黄の削減を努力しても、『極端な空気汚染事件』がいまだに存在するかの説明になる」と伝えた。(翻訳・編集/山中)

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