「剣道は日本のものでしょ」、大韓剣道会会長の発言に韓国ネット冷ややか

Record China    2018年9月18日(火) 12時20分

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13日、韓国の中央日報は、「剣道精神と日本の侍精神は別のもの」と主張する大韓剣道会会長インタビューを掲載した。資料写真。

2018年9月13日、韓国・中央日報は、第17回世界剣道選手権大会が韓国の仁川(インチョン)で開催されるのを前に、同大会に新たな審判配置システムを導入した大韓剣道会の李種林(イ・ジョンリム)会長へのインタビューを掲載した。現在、国際剣道連盟(FIK)副会長も務める李会長は、「剣道精神の本質は何か」との質問に「日本の剣道人の中には、『剣道精神』と『侍精神』を類義語と考える者が多いが、それには同意しかねる」と話している。

1973年の第2回ロサンゼルス大会に韓国代表として出場した李会長は、準決勝で日本人選手に敗れた。日本人審判が下した判定をめぐり試合が5分近く中断され、観衆のブーイングもあったが、勝敗は覆らなかった。李会長は、この時に「公正に実力で勝敗を決めるシステムを、必ずや自分の手で作る」と心に誓ったという。

記事によると、李会長は、第17回大会を韓国に招致した後、判定システムの改善に力を注いだ。これまでの大会における審判の配置は、主に日本人高段者を中心とする主審団が決めていたが、今大会では、本戦トーナメントに限り審判配置委員会を設け、同委員会が抽選で審判の構成を決めることにした。「ホームアドバンテージ、特定の国に対する不利益は望んでいない。全出場選手が実力にふさわしい結果を手にすることが、新システムの目標だ」と説明している。

このシステムを審議したFIK理事会の票決では、賛成が14票で反対(4票)を大きく上回った。李会長は「日本人理事も4人いる。多数の理事が変化の必要性に共感したという肯定的な結果だ」と評価しているという。

李会長は、剣道の五輪正式種目採用を目指している。剣道界は五輪参加に消極的だと指摘し、その理由について「変化を望まない少数の声が優先されているため」と指摘する。記事は、「テコンドー、柔道など五輪種目化を足掛かりに世界化・大衆化に成功した武道では、宗主国の影響力が弱まる現象が見られるため、『剣道界の権力者』らが五輪種目化を快く思っていないということだ」と説明している。

「剣道精神」と「侍精神」は別のものだと述べた李会長だが、記事によると、「現代の剣道の礎を確立したのは日本だ」とも話している。その上で、「根は三国時代の韓国と中国の『撃剣』に見出すことができる。韓日中の剣術の共通点は、相手を尊重すること。これが剣道精神の出発点だ」と強調している。

この記事に、韓国のネットユーザーたちからは「ふざけたことを言ってるな(笑)」「三国時代の『撃剣』?一体、どんな根拠があるんだ?剣道が日本の武術だってことを恥に思う韓国の協会が言い出した説だよ(笑)」「日本人審判に文句をつける前に、剣道の起源は日本だとちゃんと教えるべき。よその国の武術に対し失礼だ。そんな行為のほうがよほど恥ずかしい」「剣道は日本のものだし、侍精神だ。認めるべきことは認めろ」などと、冷ややかな声が寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

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