なぜ米国はF-35を世界中に輸出するのにF-22は輸出しないのか―中国メディア

Record China    2019年6月11日(火) 14時20分

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10日、軍事頭条は、米国がF-22を輸出しない理由について分析する記事を掲載した。写真はF-22。

2019年6月6日、軍事頭条は、米国がF-22を輸出しない理由について分析する記事を掲載した。

記事はまず、「現在、世界にある第5世代戦闘機は、中国のJ-20、ロシアのSu-57、米国のF-22とF-35の4種類だ」と紹介。第5世代戦闘機は技術面での機密性が高いため、通常は輸出せず、米国のF-22は法律で輸出が禁じられているほどだが、一方でF-35は世界中に輸出されているとした。

では、なぜF-35は輸出するのにF-22は輸出しないのか。記事は三つの理由があると分析した。

その一つが、「F-22はF-35よりも進んでいる」こと。「アクティブ式フェーズドアレイレーダーや、AIM-9Xサイドワインダーミサイルなどを搭載。最高飛行速度はマッハ2.25に達し、航続距離は2960キロメートルで、しかも極めて高いステルス性を備えている」と紹介した。一方のF-35については、「F-22の性能と比べると見劣りするもので、最大速度はマッハ1.6、機体も小さく航続距離は2200キロメートルで、ステルス性も及ばない」と指摘。「F-22は米国にとって戦略性を備えた戦闘機であるため、輸出はしないのだ」と論じた。

二つ目の理由は、「F-35は研究開発過程で多くの国が関係している」こと。記事は「英国やカナダ、トルコなどはF-35の研究開発に多額の資金や技術を提供しているため、輸出は避けられない」とした。さらに、「F-35は研究開発に400億ドル(約4兆3600億円)かかっているため、輸出しないと米国にとっては大きな経済的負担になる」と指摘している。

三つ目の理由は、「F-22の生産ラインはすでに閉鎖されている」こと。「再び生産するには多額の費用がかかるため、現実的ではない」とし、「2億9000万ドル(約316億円)という単価を支払える国は多くなく、むしろF-35を売り込んだ方が良いのだ」と論じた。(翻訳・編集/山中)

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